インテル、Sandy Bridgeチップセットに不具合〜出荷停止・リコールへ

PCの性能が向上し、だいぶサチって来た感もある昨今、久々に新ソケットで低電圧かつパフォーマンスに優れたチップセットとして注目を集めたIntelSandy Bridge。1月に発売され、非常に好調な売れ行きを見せていました。

出足好調だったそのSandy Bridgeなのですが、ここに来て思わぬ自体が。なんとチップセットに不具合があることがリリースされたのです。

【PC Watch】 Intel、6シリーズチップセットに不具合、リコールへ

Intelが満を持してリリースする新チップセットでのリコール騒ぎということで、一般メディアも大きく報じています。(というよりも、専門メディアよりも一般メディアの方が早く報道していたのが、なんだかなぁ、というところですが。)

対象は、1月9日より出荷されていたもの。一般発売がこの日でしたので、実質自作PCやショップPCなどでSandy Bridgeを購入した人全てが対象となってきそうです。Intelのこれによる売上高現象は3億ドルを見込んでいるということで、さすがに規模も桁違いですね。

一方、気になるのは実際に購入した人、および販売した秋葉などのショップですね。すでに自作でPCを組んでいる人にとっては、せっかくインストールなどをして構築したPC環境が、リコールにより再構築の手間が発生します。Windowsアクティベーションなどもやり直しになる可能性がありますよね。また、すでに修正版の生産は始まっているようですが、その出荷は2月末、リコールも4月末までかかりそうな模様。この間、組んだPCを不安を抱えながら使うのも、精神的によろしくなさそうです。

また、ショップの方も大変でしょう。Sandy Bridgeは久しぶりに自作界隈で注目の商品で爆発的に売れた商品。CPUが品切れ気味なほどの人気でしたが、対応チップセットが不具合ではCPUも売れません。3月末の決算に向けて、ここで一気に売上を上げようと画策していたショップも多いはず。それがいきなりはしごが外され、さらに今後交換やらいろいろと余計な仕事が増えるわけです。先日、有名店T-ZONEが倒産してショックを受けたところでしたが、今回の件でまた別のショップが潰れるようなことがないといいのですが。

ともかく、個人的にも注目していた商品だけに、早く不具合解消がされたものが出まわってくれるといいなと思います。