パナソニック、Lumix DMC-GF2を海外で発表〜小型化・タッチパネル・FullHD対応

旅行やイベント等に出かけた際に楽しみなのが写真撮影。せっかくの機会なので出来る限り高画質の写真を取っておきたい、だけど大きなカメラは持ち運びに不便なのでコンパクトなものが欲しい、そんな目的で購入し愛用しているのが、パナソニックDMC-GF1です。

最初に20mmパンケーキレンズセットを購入、その後もうちょっと広く撮りたくなってオリンパスの9-18mm、さらに動物などをズームで撮りたくて45-200mmのレンズを購入し、場面によって付け替えて楽しんでいます。

OLYMPUS 超広角ズームレンズ M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6
パナソニック 望遠ズームレンズ マイクロフォーサーズ用 ルミックス G VARIO 45-200mm/F4.0-5.6/MEGA O.I.S. H-FS045200

こうしたレンズ交換の楽しみがあるのもマイクロフォーサーズ、ミラーレス一眼のいいところですね。20mm、9-18mm装着時は腰のベルトにつけた小型ケースに入れて気軽に持ち歩けるのもいいところです。

さて、そんなGF1ですが、ソニーから出たNEXがより大きなセンサーサイズを要していてGF1よりも小さいということもあり、ミラーレス一眼の中でもだいぶ熾烈なシェア闘いを繰り広げています。最近は急激な値下がりをしており、新機種もまもなくかと思われていた中、本日海外向けの販売としてGF2が発表されました。

Lumix GF2発表。さらに小型になって 3D & フルHD動画対応、タッチパネル搭載
パナソニック、ストロボ内蔵で世界最小・最軽量の「LUMIX DMC-GF2」を海外発表 - デジカメWatch

さらなる軽量化、FullHD対応に〜削除・変更された要素も

イギリスのPanasonicのページにはすでに商品ページができており、詳細なスペックも書かれています。

LUMIX Digital Cameras - G Micro System - DMC-GF2 - Specification - UK & Ireland

全体のサイズが一回り小さくなり、本体のみ重量は265gとGF1より20g軽量に。また液晶がタッチパネルとなり、動画がFullHD 60i(ただしセンサ出力は30p)での録画も可能。内蔵フラッシュも手動で上に向けることでバウンス撮影が可能なようになっています。また、マイクもステレオ対応となり、基本性能は全体にアップしていますね。

一方、コンパクト化やタッチパネル搭載の影響で、削除されたものも。一番大きいのはモードダイアルの削除ですね。代わりにiAボタンが上部に用意されていますが、マニュアル操作系の切り替えはタッチパネルで行う必要があります。また、フォーカス方法の切り替えやロックなども、タッチパネルの方に移行しているので、GF1からの買い替えだと戸惑うところもありそう。

ただ、このタッチパネルでの操作は、実際の操作動画を見ると結構おもしろそうにも思います。

すでにタッチ操作はG2、GH2でも搭載されており、その流れという感じですね。個人的に、マニュアルフォーカスで拡大時に、タッチで拡大場所を手軽に移動できるのは便利そうだな、と感じました。

あと、スペック表を見ているとどうもリモコン用の端子が消えているようです。自分は最近リモコンを買って、三脚使用時などにつかっていたので、これを削るのはどうかな、と。操作系といい、よりコンパクトデジカメ側に極端に倒している感じがします。

コンデジからのステップアップ向け?GF1ユーザーの反応は微妙か

以上、ざっと触れてみましたが、結構評価は分かれているところがありますね。GF1の不満点のひとつに、グリップ部分が平坦で持ちづらいというところがあり、GF2では改善を期待したのですが、より小型になった分、あまりその点は期待できません。また、GF1はなんだかんだいって「カメラらしいカメラ」という感じだったのが、GF2ではよりコンパクトデジカメ化が進んでいます。

小型化、軽量化については自分もGF1がまだずんぐりしていて重いと感じていたので歓迎なのですが、ダイアルやグリップ性を犠牲にしてでも、となると微妙なところも。まあ、NEXがあれだけの軽量化してしまっていますから、この路線で来るだろうことは思ってはいたのですが。あと、LVFが結局アップグレードされなかったのも残念。オリンパスのVF-2ぐらいのものがくることを期待していたんですけどね。

もっとも、よりコンパクトになったことで、14mmとの組み合わせでコンデジライクにいつも持ち歩く、ということは適していると思います。25mm単焦点も予定されていますし、14,20,25の単焦点を持ち歩いて切り替えて使う、というのも面白いかもしれません。GF1をすでに持っている人からすると微妙なところもありますが、コンデジからのステップアップとして買うには適している気もします。まあGF1ユーザーも14mmレンズ目的で買う、というのもある気がしますけどね。発売時期は海外では1月。日本では不明。商戦期を逃しているので、ちょっと微妙な時期ですが、日本での発表を待ちたいと思います。