アイマス2TGSイベント開催〜男性ライバルユニットの情報も

いよいよ東京ゲームショウの一般公開日。その中で、アイマス2の決起集会という名のイベントが開催され、ゲームの紹介や新情報の公開がありました。

『アイマス2』イベントレポ速報!! 961プロから男性ユニット!? 新春ライブも開催決定 - 電撃オンライン

自分は今回はゲームショウに行けないため、動画で見たのですが、結構きつい内容でしたね。

まさかの男性ユニット登場〜961プロのライバルユニットとして

一番のショックは、ライバルの961プロとして、男性ユニットの登場。ニコマスで既存キャラを男性化したGS(ガールズサイド)が盛り上がっていたりはしましたが、あれはあくまで性別反転化のファンタジーだからよかったわけで、それをそのまま本編に混ぜられるのは勘弁して欲しかったですね。GSならGSで、別パッケージとして作って欲しかった。L4Uのファン代表Pでも結構違和感があったのに、完全男性キャラがゲーム中に登場するのは、さすがにタブーのように思いますね。

イベント動画の様子を見ても、客のドン引き状態が伝わってきます。ニコマス好きな自分ですが、そっちにとっても良い影響があるとは思えません。アイドルたちの横のつながり、Pとの信頼関係といった枠組みが心地良かったのに、敵対キャラとしての男性ユニットが、気分のいい要素として加わるとも思えませんので。腐女子層を狙った経営判断なのかもしれませんが、既存ファンに引かれることのデメリットの方が大きいように思いますね。せめてアイマスDSの3人とかならよかったんですけどねぇ。

ガミPは、男性ユニットがこれまでの最大の敵だ、竜宮小町とも団結して打ち倒せ、というような強調をしていましたが、そもそも女性アイドルで男性アイドルに立ち向かうという構図が辺ですしね。敵なら女性アイドルでよかったわけで。プレゼンでの経営陣受けを狙ったのか、経営陣からのねじ込みか、いずれにせよいまいちな判断だと思います。

竜宮小町+律子Pのプロデュース不可

その他では、竜宮小町が発表されたときからある程度予想されていたことでは有りますが、ガミPの口から直々に律子、伊織、亜美、あずさのプロデュース不可が案内されました。ニコマス的には、まあそれでも彼女らは彼女らのストーリーが深く語られているのなら問題なかな、とも思うのですが、1のころにこの4人をプロデュースしていた人にはきついところでしょう。亜美真美は、まだ真美がプロデュースできるだけましですが。せめて、おまけシナリオとして、律子P&竜宮小町でプレイするモードなどがついていればいいのですけどねぇ。

The world is all one !!』CDボーカル決めのAKB商法

その他では、『The world is all one !!』のシングルCDについて、その前のMA2の売上を元にボーカルが決まるという、いわゆるAKB商法も。ファンがいればこの商法もたしかにできることはできるのですが、そもそもAKBの方でもエゲツないと言われていた戦略。DLCのように単純なリターンがあるものならまだしも、男性ユニット登場のあとでテンションが落ちた中、この発表は気分を害すだけのように思いますね。

DLC戦略でも、かなり高価格だったりしてファンでない人からはよく叩かれていましたが、ファンからして価値のある、喜べるというものであれば、価格が高いことはそれほど弊害になりません。むしろ、金はだすからもっともの・コンテンツをよこせというが濃いオタク層。ただ、それらは非常に感情的なものでもありますので、その感情・情熱を外してしまっては、単に高いだけのものになってしまいます。アイマスでは、売り手と買い手である程度いい関係が築けていたと思っていたんですけどねぇ…。

ファンの期待を裏切る展開、発売までに挽回できるのか

さすがに、会場のドン引きのテンションを生で感じただけに、後半のガミPの対応は結構苦しいものがありました。また、その後を受けた5人の声優たちがかわいそうでしたね。あそこまで絶望的な雰囲気をファンから浴びたのは、初期の若林さんや麻美さんでもきついでしょうし、その他の3人だともっときついところでしょう。

個人的に、アイマス2もグラフィッククオリティは高く、竜宮小町の歌やダンスも良かったため、いろいろ楽しみなところもあるのですが、L4UやSPの時と同様、ストーリー上の対立構図、ビジネス展開などの部分でがっかりさせられた感じ。この状態で春までテンションがもつのか。むしろ、1の世界でとどまったまま、ニコマスで世界観を広げてしまってもいいのでは、と思うような状態です。とはいえ、アイマス2が進み始めてしまった以上、そうした世界はなかなか期待できないことでしょうね…。辛いところです。

発売は春ということで、これまでなら首を長くして待つというところだったのですが、ちょっとこの情報を聴いた直後ではテンションは上がらないですね。果たして、今後の情報や描き方などで、なんとか挽回できるのか。考え直せるところがあるのなら、発売が遅れても構わないから見直すぐらいのところまで考えてもいいかもしれません。1と全く同じことをやっても面白くないというのは、たしかに一理あるのですが、その変化球の仕方にはある程度限度もあります。

DLCを見ても、固定客層への依存度が高く、だからこそ本体普及台数の少ない360専用であってもなんとかなるかと思われたアイマス2。ここで既存ファンに逃げられては商業的にも厳しくなります。会場の反応を生で感じたガミPが、どういった判断をするのか。商業的にも、ファン的にもいい方向へ行くといいんですがね。