アイドルマスター2のグラフィックに関するCEDEC講演
5周年ライブで発表されたアイドルマスター2。1年経過し髪型が変わったキャラや声優変更、5人ダンスなどで注目を集めましたが、具体的なグラフィック部分についてはよくなったことはわかるものの、具体的にどこがどうすごくなったのか、ということまでははっきりと分かりませんでした。そんなアイマス2のグラフィック部分に関する詳細が、ゲーム開発者向けカンファレンスのCEDECにおける講演で明らかになったようです。
次期アイドルマスター グラフィクス&アニメーション プログラミング プレビュー | CEDEC 2010 | CESA Developers Conference
内容は、ニコニコ生放送でも配信されていました。
ゲーム開発者向けカンファレンス「CEDEC 2010」(3日目・後半) - ニコニコ生放送
自分はこのニコニコ生放送をタイムシフトであとから視聴。上記を転載されている動画もすでに上がっているようです。
また、講演の内容はファミ通でも概要がまとめられています。
【CEDEC 2010】『アイマス2』はマイナーチェンジではなく、中身はまったくの別もの - ファミ通.com
発表はバンナムの前澤氏と竹内氏でしたが、両方共かなり濃い感じの人でしたね。「響は俺の嫁」とかいかにアイドルを輝かせるかなどを熱く語っていたりと、アイマスに対する情熱が非常に伝わってきました。
微妙な陰影・質感が増す「センシティブトゥーン」
グラフィック面では、前澤氏より「センシティブトゥーン」なる技術が紹介。アイマス1でもトゥーンシェイドに一工夫加えていたようですが、2ではさらにハイライトや境界部分のグラデーションを加えることで、シャツなどの微妙な陰影も表現できるようになった模様。あいにく、ニコ生の放送だと潰れてしまって差がよくわかりませんでしたが。
その他、ライティングについても、単純に光源を配置してその影を全体で計算するのではなく、各アイドルが綺麗に見えるよう、光源位置はかなり柔軟に変えているというのも面白いところ。アイドルの向きにより影の大きさを変えるなど、アニメ調のキャラをCGで見せる際に、よりヒューリスティックな調整を加えることで、より自然に見えるようになる、というのはなかなか面白かったです。
その他、背景のオブジェクトやアクセサリーも動いたり、フレアなどの効果もより自然になるなど、エンジンを完全刷新している模様。ジャギをとるアンチエイリアスも4xを用い、60fpsということで相当重い処理になっているようですが、それを鑑みて根本からのプログラム軽量化が図られたようです。
髪の動きの自然な表現
続いて竹内氏が、主に髪の動きの解説を実施。やよいや貴音の髪の表現でいろいろと実演。房の中にボーンを設定し、さらに重力のパラメータやそれを鑑みた位置調整などを経て、自然な髪の動きの表現になるようにしているところが分かりやすく説明されていました。また、貴音の髪では、複数の髪の束をバネでつないでバラバラしないようにするなどの工夫も話されていましたね。
あと、衝突判定に対応するためのコリジョンをいろいろ配置して対処する方法も紹介。貴音の場合、髪が前に回り込まないように肩のところに柱のように長いコリジョンが2本設定されているのはなるほどなぁ、と思いました。あと、実際にこれらのシステムを作ってコリジョン設定などをしている人たちを、竹内氏が「アーティスト」と呼んでいるのもちょっと印象深かったです。