ニンテンドーDSi & DSiXLが北米で$20値下げ〜3DSに向けた布石?
据え置きゲーム機が各社モーション操作が出揃う中、携帯ゲーム機では任天堂がニンテンドー3DSで裸眼3D機能+ハイクオリティーCGで次なるステージに進もうとしています。自分もE3で実際に触ってきましたが、裸眼立体視の奇抜性とはうらはらに、PSPを上回る描写能力&アナログ操作も対応し、DSとの互換性もあるなど、PSPで現状食いつないでいる日本サードの体力でも勝負しやすい堅実な作りの本体になっていました。
ニンテンドー3DS ファーストインプレッション - わぱのつれづれ日記
そんな3DSで気になるのが価格設定。携帯ゲーム機として考えれば2万円を越すと高い印象ですが、Wiiの据置路線をこのままDSとマージして一本化していくなら、任天堂伝統の2万5千円という価格も考えられます。その値段等の詳細は、9/29に発表されるとされていました。
任天堂:3DSの価格、発売時期、今期出荷予定を9月29日発表予定 - Bloomberg.co.jp
これに先立ってか、北米にてニンテンドーDSiとニンテンドーDSi XL(日本のDSiLL)の値下げが発表された模様です。
任天堂、携帯型ゲーム機のDSシリーズを来月値下げ(ロイター) - Yahoo!ニュース
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DSiが$149、DSiXLが$169と、各々$20ずつの値下げのようで、9/12から適用される模様。日本では、すでに6/19にDSiが15000円に、DSiLLが18000円に値下げされていました。海外では日本より本体発売が遅かったので、形としては日本の値下げに追従した形ですね。
任天堂がDS値下げ DSiが1万5000円に - ITmedia News
とはいえ、3DSの詳細発表も目前に迫った中での値下げということで、自ずと3DSの価格に対する調整という見方もされます。現状の為替レートを考えると海外の方がずいぶん安く見えますが、今のところ1ドル100円ぐらいの換算で値段が付けられていますし、日本でさらなる値下げ、というのはあまり期待できない気もします。そうなると、現状のこの価格設定に対して、3DSの価格を予想するとなると、やはり2万円前後、25000円以内というところが妥当な感じはしますね。Wiiが20000円ジャストなだけに、できれば2万円以内に収めて欲しいところですが、裸眼3D液晶、モーションセンサー、3Dカメラというハード的に値のはる要素が結構あるだけに、それなりの価格にはなりそうな気がします。
もっとも、最近任天堂も一時期の勢いがなくなっていますし、3DSもDSの後継機で本命視されているとはいえ、DSからできることの差分が劇的に変わる、という印象もなく、実用ソフト系ではほとんど差が出ないようにも感じます。任天堂が強いライト層の買い替えを促すには、価格面でも訴求力を出す必要があるでしょう。ゲーマー向けのソフトは日本ではPSPがしっかりとした市場を築いていますし、主要客層は学生。お金もそれほど無いことを考えると、あまり高価な本体では、想像以上に苦戦することも想定されます。果たしてどのような価格設定にしてくるのか、そしてロンチにどれだけ魅力のあるソフトを揃えられるか。9/29の発表が楽しみです。