Lenovoがゲーム機「EBox」を中国市場へ投入〜Kinectに続く「コントローラーフリー」なゲームを提供
現在のゲーム業界は、据え置きでは任天堂、ソニー、MS、携帯ゲーム機では任天堂とソニーと、非常に限られた会社が専用機を提供しています。一方、iPhoneやAndroid、携帯電話など、機種に幅のあるプラットホームも次第に勢力を強めてきています。
そんな中、新たにゲーム機として参入する会社が現れたようです。それは、中国のLenovoです。
中国のレノボ、中国市場向けゲーム機開発部門を設立=現地紙 | テクノロジーニュース | Reuters
Lenovoというと、日本人からすれば「IBMのThinkPadを引き継いだところ」という印象が強いでしょう。Lenovoの独自PCもいろいろ出していますが、ThinkPadブランドの方が印象的ですよね。PC業界では世界4位の位置にいるLenovoですが、この程新たにゲーム機開発会社を設立した模様です。
以下のChinese Dailyの記事に、より詳細な情報が書かれています。
Eedoo to take on big boys in video-gaming market
こちらによれば、Lenovoから40人の社員がスピンオフして「Beijing eedoo Technology Ltd」という会社を設立。「eBox」というゲーム機を開発中とのこと。ゲーム機の特徴としては、『MSに次ぐ、世界で2番目の「コントローラーフリー」なゲーム機』とのこと。値段はまだ明確になっていませんが、Wiiよりは高く、Xbox360+Kinnectよりは若干安い価格になる、ということです。デビューはKinectと同時期の11月を予定しているようです。
また以下の記事にはゲーム機のデザイン案?らしきスケッチも掲載されています。
Chinese eedoo Ebox console takes on Kinect with Lenovo’s cash - SlashGear
すでに、16のグローバル企業がゲーム開発の契約を結んでいる人のこと。ゲーム機には30の無料ゲームが同梱されるようです。
ターゲットは家族向けに特化し、高いクオリティのグラフィックやバイオレンス表現などを追求しない、という発言もしており、イメージ的には「WiiのKinect版」みたいな感じになるのでは、と予想されます。中国ではすでに「Vii」なるWiiのまがい物も出ていましたが、今回はLenovoという世界的な企業が会社を特別に設立してまで乗り出すものなので、レベルは違うでしょうね。Kinectは赤外線カメラによる距離計測が可能なデバイスを使っていましたが、果たしてこのeBoxはどんな技術を使ってくるのか。基本的に、中国市場だけでの展開になると想定されますが、ゲーム機ネタ好きとしては、具体的なスペックや技術などに興味が湧くところです。続報に期待したいと思います。