アップル、専用アプリでiPhone4バンパーの無償配布開始〜白は年内後半に延期

iPadの好調もあり最高益を記録しながら、iPhone4関係ではごたごたもつづいているApple。先日、アンテナ受信感度低下についてわざわざ釈明会見を開き、その中で無償ケース配布をアナウンスしていましたが、その具体的な手続が明らかになったようです。

アップル - iPhone 4 - ケースプログラム

専用アプリでケースの無償配布〜返金方法も説明

具体的には、ケースの配布用に専用のiOSアプリを配布。それを使って希望のケースを申し込むという形です。ケースとしては、バンパーは現状黒だけ、それ以外ではincase、Belkin、Speck製のものがリストアップされている模様。アプリという形で提供しているのは、具体的なiPhone4端末IDの特定と、ケースの提供可能なものの入れ替えを柔軟に行うことを想定しているのかもしれません。ただ、配送までは3~5週間程度かかる模様。その間、電波が気になる人はセロテープでも貼ってしのげ、ということでしょうか。

また、すでにケースを購入している場合での返金についても説明があります。オンラインで購入した場合は自動的に返金され、店頭で買った場合もAppStore店頭&レシートありの場合のみ返金されるようです。レシートを捨ててしまった、等の場合は仕方ないので別途もう一つケースをもらう、という感じですかね。

iPhone4本体の返品についても言及〜6/24購入組や回線契約関係の説明は不足

さらに、ソフトバンクが「対応未定」としていた返品対応についても記述されています。これによれば、AppleStoreに持ち込めば30日以内であれば返品可能とのこと。ただ、6/24に購入した人ではすでに30日経過してしまっています。せめて、「7/23までに購入した人は、8/24まで返品可能」といった対応が必要ではないでしょうか?あと、ソフトバンクとの契約解除等がどうなるかもはっきりしていません。現状では、まだ情報等が不足している感じです。ソフトバンクも、Apple部分の対応が発表された以上、独占供給キャリアとして自身の方の対応を素早く行って欲しいものです。

iPhone4の白色は7月末発売から年内後半へと変更

一方、この他では、長らく待たされているiPhone4白について、発売延期が発表されています。

「iPhone 4」ホワイトモデルの販売は7月後半以降 - ITmedia News

白モデルについては、先週の釈明会見の中でジョブズから7月末発売とアナウンスが有ったばかり。わずか1週間でアナウンスがくつがえったわけで、ある意味朝令暮改な感じ。一体、ジョブズの発言は何を根拠にしたものだったんでしょうね?

理由は製造の遅れ、ということですが、何がこんなのかについて以下の記事で触れられています。

せかにゅ:iPhone 4ホワイトモデル、出荷遅れ続く可能性 - ITmedia News

どうも、背面のガラスに白色塗料を付着させる工程がうまくいかず、苦労しているようです。中国のLens Technologyが製造を請け負っており、その技術力の影響もあるのかもしれませんが、こうしたデザインを採用し生産を委託したのはApple。ギャップを短絡させると感度が低下するアンテナといい、製造が難しい背面デザインといい、どうもiPhone4は設計段階での不備が多いように思われます。まあ、今回はフルモデルチェンジだったから、ということもあるかもしれませんが。来年のモデルで、このあたりの問題はしっかり改善していって欲しいですね。