「iPad Cammera Connection Kit」での各種USB機器接続〜キーボードやiPhoneからの画像取込が可能

北米で爆発的に売れているiPad。今は品切れ気味で、より多くの人の関心が集まっていたりします。そのiPad向け周辺機器も遅れがあり、カメラやSDカードを接続出来る「iPad Cammera Connection Kit」もその一つだったのですが、最近出荷が始まったようです。この接続キット、USB端子を経由してデジカメを接続できるわけですが、これが別のUSB機器も接続できるのでは、ということでいろいろ検証されています。

「iPad Camera Connection Kit」でiPadにUSBキーボードを接続することが可能 - iPhone・iPod touch ラボ

とりあえず、現状USBキーボードがつながって文字入力できることは確認できたようです。現地でもいろいろ詳細な確認をされている人がいます。

YouTube - DetroitBORG さんのチャンネル

以下、いくつか動画を紹介。

キーボードは非公式ながら文字入力可能

キーボードについてですが、接続時に「サポート外」というダイアログが表示。しかし、その状態でもノートアプリで文字入力ができるようです。日本語変換とか、どうなるかはこの動画からは分かりませんが、だいたいBlutoothのキーボードの時と同じなんでしょうかね。

☆bd01☆Gadgets☆: iPadとApple Bluetooth キーボードの相性

iPhone,iPod Touchからの画像・動画取り込みも対応

次は、iPod Touchとの接続。こちらは普通にデジカメを繋いだときのように画像一覧が表示され、選択したものをiPad内にインポートできるようです。iPhoneやカメラ付きiPod nanoでも同様に取り込める模様。外出先でiPhoneで撮影し、iPadにつないで転送、大画面で閲覧、ということがスムーズに出来るのは結構よさげです。フォトビューワとして優れていますからね。

USBドライブ関連は外部電力が必要、現状は無反応

その他、USBメモリやHDDの接続もためされています。以下は直接つないだ動画。

USBメモリは非対応のメッセージ。USBハードディスクも、バスパワータイプのものは電力不足でHDDがうまく起動せず、警告も表示。一方、外部AC電源でのセルフパワータイプのものは電力は足り警告も無いものの、現状は特に無反応のようです。もしAPIとかがあるのであれば、アプリ側でアクセス出来るようになるのかもしれませんが、現状は不明ですね。デジカメのようにDCIMのフォルダをHDDに作っておくと、もしかしたらHDD内の画像をインポートできるのかもしれませんが。

ちなみに、電力関係はセルフパワーのUSBハブを経由すると解消される模様。

USBキーボードも、ハブ経由で文字入力出来ているのが面白いですね。

いつまでつかえる?どこまで公式でサポート?

以上、今のところの対応を見ると、基本はカメラ取り込みで、iPhoneからの取り込みに対応しているのは魅力的ですね。カメラがiPadについていない、というところもありますし、これだけで買う価値があるかも。USBキーボードに付いては、たしかに使えると便利そうですが、最初に非対応のダイアログが出ているところが気になります。次のOSアップデートで塞がれたりするのは、Appleのこれまでの所業を見ると十分に考えられますからね。HDD関連も、APIでアプリが障れるようになっていてGoodReaderなどから読み書きできるようになると、相当便利になりそうな気がします。

あれもこれも外付けでごてごて対応させるのは正直あまりスマートでない気もするのですが、USBキーボードとiPhone画像取り込みだけでもそれなりに価値はありそう。これに$30払うかどうか、というところですね。遊びで買える値段といえば値段ですが。上記にセルフパワーハブの動画がありましたが、そのうちiPad対応でSDカード読み込みとUSB機器接続が両方できるドッグ形ハブも出てきそうな気がしますね。VGA出力も付きで。ノートPCでそういったドックにつなぐと普通のデスクトップに早変わり、というソリューションはよくありますが、iPadでもそういった方向性が出てくるのかもしれません。いずれにせよ、Appleの腹積もり次第、というところはありますけどね。Macとの差別化もあるでしょうし。