古代祐三氏率いるエインシャントからXbox360インディーズ「まもって騎士」発売

自分は子供の頃からゲームミュージックGM)が大好きだったのですが、その中でも特にはまっていたのがファルコムゲームミュージック。そして、特に古代祐三氏の楽曲はテープがすり切れるほど聞いたものです。イースソーサリアン、他にもザ・スキームやボスコニアンの曲なんかも名曲ですよね。そんな古代氏が世界樹の迷宮FM音源の懐かしい音源で復活してきたときは本当感動したものです。

ここまでこだわればアリ?!「世界樹の迷宮」 - わぱのつれづれ日記

その古代氏が率いる会社エインシャント。これまでにメガドラでのストーリーオブトアやカルドセプトなどの評価の高い秀作ソフトも出していましたが、今回また一風変わったゲームを出してくるようで、Twitterにて告知がされました。

Xbox360インディーズ、「まもってナイト」 デモ(winXP対応)を公開しました。ファミコンライクなゲーム&サウンドです。 ぜひプレイしてみてください http://bit.ly/9kgfL6
Twitter / 古代祐三: Xbox360インディーズ、「まもってナイト」 デ ...

80年代を思わせる公式HP

すでに公式ページもできているのですが、またこのページが秀逸です。

まもって騎士 - Xbox 360インディーズゲーム

いかにもチープな漫画キャラ、そしてファミコン攻略本のような色合いに5インチフロッピーと、ファミコンというよりはレトロPCゲーの雰囲気も感じる作り。攻略記事風のところも、わざわざ画面写真はブラウン管で表示した絵を使っていて、コンプティークとかのPC雑誌を思い起こさせます。実写風の歌手のCGは、脱衣麻雀とかでよくあった絵柄で、何もかもが古いw。古代氏が好き放題やっている感じで、実にいいですね。

PCでの体験版も配布

ゲームの配信形態は、Xbox360のインディーズゲーム。XNAを使った素人ゲーム配信プラットホームですね。ゲーム画面の方も、ニコニコ動画で公開。公式ページにニコニコ動画の画面が埋め込んであるというのも、なかなか見かけない作りで、本当に同人っぽい感じの形態になっています。

ゲーム画面の方を見ると、曲はファミコン風の音源で、古代サウンドらしさがよく出ています。ゲーム画面はドット絵が貴重ですが、キャラの数や大きさはファミコンなどの制限を越えたワラワラ感となってますね。

公式ページからは、PCでの先行体験版も配布出来ます。こうしたことができるのも、XNAの強みですね。PCと360には、ほぼ同一のプログラムで動作させることができますから。このあたりも、今回360がプラットホームとして選ばれたところもあるのでしょう。少人数、小規模で、どの程度やれるか、実験的な意味合いもあるのではないかと思います。

実際、自分もXNAランタイムをダウンロードしてインストールし、プレイしてみました。キーボードでのプレイだと結構指がつかれますね。敵が少ないうちはいいですが、増えてくるといろいろ忙しくなります。操作はシンプルながら、アクション性は結構高い感じです。

中小ゲームメーカーのひとつの販路となるか

中小ゲームメーカーにとって、なかなか厳しい状態となっている現在のゲーム業界。そうした中、新たなビジネスチャンスの一つとして、今回の取組は面白い感じがします。何よりも古代祐三氏のサウンドに80年代のドットデザイン関連で、特定の層はかなり狙い撃ちされるソフト。うまく行って第2弾、第3弾とつながるといいですね。