カプコン、Xbox360向け「モンスターハンターフロンティア」発表〜2010年夏発売

日本では、完全にPS3に追いやられてしまっているXbox360。特に昨年は、JRPGラッシュ後の状況でこれと言ったタイトルが発表できず、またそのJRPGも続々とPS3へと移植され、時限付き独占だったことが明らかになったことも、下火になった原因だと思います。

そんなXbox360ですが、未だ世界的には大きなシェアを誇るハードで、昨年のホリデーシーズンはMW2を爆発的に売り上げるなど、ソフトウェアプラットホームとしては大きな影響力を持っています。そんな中、日本でも久しぶりにMSとカプコンが共同でイベントを企画するなど、何らかの発表があることがアナウンスされていました。

そして、本日15時から発表会が開催、17時になり情報解禁とともに、カプコンのサイトで公式発表がなされています。

株式会社カプコン | カプコン、2011年3月期の大型タイトルラインナップを発表！〜有力ブランドの投入により2011年3月期連結業績は増収増益の見込み〜

今回発表されたタイトルとしては、基本的にはもともと発表されていたタイトルで、PS3とマルチだったものばかりです。その中で、注目なのはモンスターハンターフロンティアのXbox360版ですね。すでに公式ページも用意されています。

Xbox 360版『モンスターハンターフロンティア Z（MHF-Z）』サービス終了とパソコン版への移行のご案内

元々PCで展開されていたタイトルだけに、HDゲーム機でも比較的移植が楽であろうと、個人的には前から思っていました。ですので、この発表自体にはそれほど大きな意外性はありません。ただ、Xbox360のみというのはちょっと驚きましたね。結果的に最初に次世代機でモンスターハンターが発表されていたPS3を差し置いて、WiiとXbox360ででると言うのは、なんというか「裏切り者」とよく呼ばれるカプコンらしい展開でもあります。

一方で、Xbox360先行が言われていたロストプラネット2は結局PS3と同発で5/20発売。これもある意味裏切り行為かもしれません。

XboxLiveゴールド＋αの課金制

ちなみに、サービス面の情報はkotaku.jpの方で記載されています。

クローズドβテストを5月に実施予定。
サーバーはPC版とは別の新サーバー。のちにPC版との統合も視野に入れている。
サービスイン：2010年夏を予定
価格：ハンターライフ（ゲームプレイ権）とXBLゴールドメンバーシップのセットで1400円／月
別途パッケージを購入する必要あり
【速報】「CAPCOM TITLE PREMIERE FOR XBOX 360」概要:Kotaku JAPAN, ザ・ゲーム情報ブログ・メディア

XboxLiveのゴールド会員と含めて1400円とのこと。Liveは月払いだと800円ですのでMHF代は600円ということでしょうか？年間ライセンスで買っているXbox360ユーザーにいくらで提供されるかは気になるところですね。

P.S.
MSの公式サイトの情報を見ると、単に最初に30日間のXboxLiveゴールド会員権がついてくるだけのようにも見えます。だとすると、ゴールド＋1400円ですね。
Xbox.com | COMPANY - プレスリリース

P.S.2
公式サイトの方で別途ページが立ち上がっているようです。

ダレット：MHF公式メンバーサイト　ニュース

こちらを見ると、やはりゴールドとMHF込で1400円/月のようです。できれば、ゴールド年会会員向けにMHFの権利のみのバラ売りも期待したいところですね。

Q. 『Xbox 360版MHF』の「MHF ハンターライフコース(有料)」の価格を教えてください。
A. ハンターライフコース(30日)と Xbox LIVE「ゴールドメンバーシップ」をセットで1,400円(税込)を予定しております。
※ハンターライフコース(30日)をご購入いただくと、Xbox LIVE「ゴールドメンバーシップ」30日分が付与される形でのご提供となります。

FF14のXbox360版にも道？〜国内市場の延命なるか

ビジネス的な面としては、課金式のMHFがXboxLiveで展開されると言うことで、課金関係で難航していたFF14のXbox360の目も出てきたかもしれません。Xbox360ユーザーでFF14も注目している人は、そちらも期待、というところでしょうか。

登壇者を代表して最初に挨拶を行なった橋本氏は、“Xbox 360が発売プラットフォームから外された”というネガティブなニュアンスの報道について「一部のメディアに解釈の相違がある。『XIV』については現行、PS3とPC向けという形で発表しているが、その他のMicrosoftのプラットフォームについては引き続きプラットフォームホルダーと話し合いを継続中」と、Xbox 360への展開に含みを持たせた。
スクエニ、「ファイナルファンタジー XIV」Q&Aセッションを開催 - GAME Watch

正直、MHFを発表した程度では現状の国内Xbox360の劣勢は覆すことは出きないと思いますが、すでにXbox360を持っているユーザー的には、マルチタイトルの品質もよく、ネット環境も充実しており、貴重なプラットホームではあります。世界的シェアを武器に、なんとか国内でもあと数年乗り切ってくれるといいですね。