松井秀喜エンゼルス入団会見〜代理人テレム氏も経緯をブログで報告
先日、ロサンゼルス・エンゼルスへの一年契約でも加入が報じられた松井秀喜。その正式な入団会見が先ほど行われました。ちょうどFFXIIIの発売カウントダウンと同じタイミングでしたね。
http://www.sponichi.co.jp/baseball/flash/KFullFlash20091217005.html
赤い帽子、ユニフォームを身にまとって登場した松井秀喜。巨人時代の黒、NYY時代の濃紺と濃い暗い色ばかりに見慣れていた分、この赤色には違和感はありますが、すがすがしい顔をしているのが何よりです。
今回のエンゼルス入団の経緯について、代理人であるアーン・テレム氏も自らのブログで述べています。
Godzilla Rocks Southern California | HuffPost
上記ブログから、主要な部分をピックアップしてざっと訳してみたのが以下のものです。
- ヒデキにとって、NYYを去るのは難しい選択だった。彼はピンストライプを着たままキャリアを終えたいという希望を持っていたし、ジーターやポサダ、リヴェラ、ペティットといったチームメートを称賛し、彼を息子のように受け入れてくれるNYが好きだったからだ。
- ただWS制覇以降、ヒデキと再契約することはヤンキースにとって優先事項でないことは明らかであった。
- ヒデキの主要な関心事項はいつも、勝つこと、そしてチームのためにプレイすること。17年のキャリアで、彼は巨人とヤンキースの2球団にのみ所属し、いずれもリーグにおいてトップクラスのチームだった。
- ヤンキース以外では、レッドソックスとエンゼルスがヒデキの選択肢にあった。しかし、レッドソックスにはオルティーズがDHとして確固たる地位を築いており、現実的な選択肢ではなかった。エンゼルスのDHゲレーロがFAとなったとき、エンゼルスの方が松井にとってより魅力的となっていた。
- ヒデキは、バッターボックスでも外野でも、完全なプレーヤーであることに特別な誇りをもっており、エンゼルスは交渉のはじめから彼の希望に適合するよう、あらゆる努力を尽くしてきた。
- 日曜日に私の家で開催したエンゼルスとの会談において、ソーシア監督はヒデキに守備機会を提供することを申し出た。ヒデキは長年ソーシア監督のファンであり、そのランチでヒデキは彼のためにプレイする決意を強くした。
- ソーシア監督の現在のプランでは、まず春季キャンプで彼のひざと機動性をテストすることしている。理想的には、ヒデキは週に1,2回はレフトの守備に着くことからはじめ、その他はDHとなるだろう。
- 結局、ヒデキはヤンキースが彼に戻ってきて欲しいかどうか決断する前に、エンゼルスのオファーを受け入れることを決断した。速やかに行動を起こさなければ、エンゼルスはオファーを取り下げてしまうかもしれず、その場合ヒデキはより弱いチームと契約せざるを得なくなり、結果としてWSで打つ次の機会を失ってしまう可能性もあったからだ。ヒデキは日曜日の夜を通して移籍について熟考し、葛藤の末、彼は決断を下した。
いろいろ意訳が入っているので間違っているところがあるかもしれませんが、形としてはレッドソックスとエンゼルスが候補にあり、ソーシア監督も尊敬していたことから、日曜日の会合を経てエンゼルス入りを決めたようですね。勝てること、守備できることを重視していることは常々松井は述べていましたから、そのことを重視していたのはわかりましたが、ソーシア監督も決断における大きなキーポイントだったようです。巨人でも長島監督、NYYでもトーリ監督と堅い信頼関係を築いていましたし、そうした点に気を配るのも松井らしいな、と思います。
いずれにせよ、これで正式にエンゼルス入りが決まりました。一年契約であるため、来年は即結果の求められる状況でもあります。苦境を乗り越え、ぜひ今後もMLBで活躍を続けていって欲しいなと思います。
P.S.
読売新聞でも上記テレム氏の記事が取り上げられていますね。さすがプロ、意訳の仕方が絶妙です。
監督が「守備」確約…松井代理人、経緯明かす : 大リーグ : スポーツ : YOMIURI ONLINE(読売新聞)