松井秀喜、LAエンゼルスと1年契約で基本合意

先月、ヤンキース7年目で悲願のワールドチャンピオンを達成した松井秀喜。長年の松井ファンとして非常に喜んだ一方、その後の残留・移籍関連が予想通りなかなかうまくいかず、その去就を心配しながら注目していました。年越し確実かともいわれていたのですが、急展開で移籍が決まった模様です。

時事ドットコム:松井秀、エンゼルス移籍へ=1年契約で合意−NYタイムズ報道

まだ正式発表はないですが、NY Timesの記事によればロサンゼルス・エンゼルスと1年契約650万ドルで基本合意したとのことです。

とりあえず、エンゼルスという選択は松井にとって非常にマッチしている感じはしますね。優勝争いをし、WSチャンピオンを狙いたい松井にとって、エンゼルスは今年のポストシーズンヤンキースと戦ったようにポストシーズン常連の球団。また、DHのあるアリーグですので、全試合守備に就くのはまだ医者に止められている松井にとっての必須条件を満たしています。年棒が今期の半減、というところはありますが、これはある程度仕方ないところか。今期の松井の年棒は、怪我をする前に結んだ4年5200万ドルという複数年契約の一環。いくらバッティングで結果を出していても、DH兼任、また怪我持ちという条件ではなかなかいい契約は望めません。長期化すれば、よりいっそう安く見積もられて契約させられることもあったでしょうから、このあたりが代理人テレム氏の感覚で決め所だったのかもしれません。

基本、松井選手は日本で巨人にいたときも、常に契約では金額提示にかかわらず一発サインを続けていました。大リーグにおいては代理人での契約が基本であり、金額はそのまま選手評価につながるということもあって、容易な妥協は許されないところもありましたけど、その中でも松井選手の希望はしっかり伝えられていたと思います。前回はヤンキースでの複数年契約、今回は守備機会といったところでしょうか。もっともまだ具体的な契約内容は明らかになっていませんが…。

今回、1年契約というのが一番厳しいところでしょうかね。来季、即結果が求められ、それにかなわなければまた不安定な状態になりかねません。ただ、これまで厳しいところでずっと戦い続けてきた松井ですので、今回も不屈の精神で活躍してくれることを期待しています。アリーグ西地区ということで、イチローのいるマリナーズとも同一リーグ。西海岸はシリコンバレーもあり、日本人が多く暮らしているところでもありますから、現地の日本人ファンにとっても日本人メジャーリーガーの活躍を見られる機会が増えてうれしいところもありますよね。日本からの観光ツアーなどもロサンゼルス、ラスベガスとからめて企画しやすそうですし、そういった面でも注目が集まります。

ともあれ、新天地でもがんばっていただきたいものです。一松井ファンとしてずっと応援していきます。