ソフトバンク、12月より大量通信に対する速度規制導入
iPhoneを購入以来、動画に音楽にネットにと、毎日いじりまわしているこの頃。iPhone3GSの売上も日本で常に上位に来るなど、一般向けに普及してきている感もあるわけですが、ここに来て気になる発表がソフトバンクからなされました。それは、大量通信した人に対して、速度規制をかけるというものです。
ソフトバンク、12月1日から大量通信ユーザーを速度制限 - ケータイ Watch
iPhoneユーザーの場合、1ヶ月1000万パケット以上で規制〜1ヶ月1.2GB、1日40MB相当
特に影響するのはiPhoneの場合でしょうか。1ヶ月1000万パケットというのは、確定前料金で210万円分とのこと。額としては莫大な料金に見えますが、実際のデータ数とすると月に1.2GB、1日あたり40MB。結構微妙なラインですね。
動画などですと、1つのコンテンツで10MB〜20MBぐらい行ってしまうこともありますし、産経新聞のようなアプリですと、1つの新聞で20MBぐらいするそうですので、人によっては普通の使い方をしていても引っかかる可能性があります。
基本的には、ソフトバンクの認めていない裏技でテザリングをしているユーザーを規制することが大きな目的だとは思うのですが、元から回線の貧弱さは指摘されていたソフトバンクですので、iPhoneユーザーの拡販に従い、単純に帯域が足りなくなってきただけ、という可能性もありますよね。他のキャリアも通信規制はしていますが、もう少し制限は緩いですし。「シェアが低いこと」を逆に利用して、回線増強よりも新規顧客獲得に比重を置いていたように見える戦略が、そろそろ破綻し欠けてきた、というところなのかもしれません。
もう少し詳しい情報公開を希望
一応、6月から試験的に実施しており、そのデータに基づいて決められたもののようですが、できれば何%ぐらいのユーザーが該当したのかの情報を公開して欲しいところですね。
また、実際に通信規制によりどの程度速度低下が生じるのかのデータも教えて欲しいところ。どちらにせよ、「いろいろなことが気兼ねなくできる」というのがiPhoneの大きなメリットだったのにもかかわらず、今度からは多少なりとも通信量を気にしながら使わなければならないというのは、心に重しをのせられたような感じがして嫌なところですね。
無線LANの導入を推奨
自分の場合は先月買ったばかりでいろいろ使っていましたが約400MB。家で無線LANを引いていることも大きいでしょうが、この使い方ならばソフトバンク回線で使っても問題はなさそう。ただ、通勤時に毎日YouTubeを見ている人などは注意が必要ですね。また、自宅での使用が多い方は、これを機に無線LANの導入を検討されるといいかもしれません。YouTubeは無線LANと3G回線では画質が全然違いますし、速度も大きく向上して快適になりますから。
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iPhoneのキャンペーンは1月まで延長されましたが、12月からはこうした制限が入るのは、iPhone選択の際の一つのデメリットとなるでしょう。iPhone自体はすばらしいだけに残念なところがありますが、それでもiPhoneは十分に魅力的な端末であることは変わりません。ソフトバンクにはiPhoneユーザーが普通に使っても問題がないよう、もう一歩進んだケアをして欲しいところですね。