Wiiの値下げ正式発表〜10/1から2万円に

いよいよはじまった東京ゲームショウSCEの基調講演なども行われましたが、これにあわせるかのように任天堂からWiiの値下げが正式に発表されました。

任天堂、Wiiを2万円に値下げ 10月1日から - ITmedia News
ニュースリリース:2009年9月24日

値段はジャスト2万円。元の定価が2万5000円だったので、きっかり5000円値下げしてきた形ですね。実際の店頭では、お買い得感を出すために19980円とかで売るところが多いかもしれませんが。値下げは10/1からということで、WiiFitPlusにあわせてきた形ですね。

Wiiフィット プラス (ソフト単品)

Wiiフィット プラス (ソフト単品)

任天堂のゲーム機は、これまであまり値下げをしておらず、ゲームキューブのように不利な立場にいたときには大幅値下げしたりしていましたが、現役で優位に立つハードにおいて、モデルチェンジもなくこれだけの値下げするは珍しい形です。それだけ、今のWiiの状況が厳しくなってきている、ということでしょう。

以前岩田社長は値下げに対して「先に買った人が損をしたような気持ちになる」といった形の発言をしており、最近の値下げ噂についても形的には否定していただけに、今回の値下げについては何らかの発言が求められそうですね。(まあ、変な言い訳はしないとは思いますが…。)

ゲーム産業発展に向けて求められる起爆剤

世界中で大きな売上を誇り、今世代ゲーム機において圧倒的なシェアを誇る任天堂Wii。一方で、過去のPS2などと違い、圧倒的なシェアを誇っている割にはゲームソフト販売においてサードも含め独占的に囲い込んでいる、という状態には至らず、新規顧客向けのソフトもだいぶネタ切れ気味になってきているところもあります。この年末もWiiFitPlus、マリオギャラクシー2スーパーマリオWiiと、WiiやDSで出したソフトの延長・続編のソフトが目立ち、大きな売上は期待できるものの目新しさには欠けるところがあります。

PS2以降のゲーム業界は、マンネリ&ゲーム人口の減少で縮小を続けてきました。DSで若年層から老年層まで幅広く層を広げ、またPSPではモンハンで中高年層の拡大を行うことができましたが、DSはともかくWiiは勢いが落ちており、PS3も盛り返してきているものの従来ゲームの続編中心で、ゲーム人口そのものの拡大になるかどうかは未知数。東京ゲームショウをはじめ、年末商戦に向けて、各陣営には是非ゲーム業界の繁栄につながるような意欲的な作品、サービスを提供していって欲しいですね。MSのNatal、PS3のモーションコントローラをはじめ、任天堂にも、そろそろ「予測の範囲内」を越えた新しいサプライズを期待したいところです。