スターオーシャン4がPS3でも発売決定〜2010/2/4に

薄型PS3が出て以来、国内HDゲーム機におけるXbox360との勝負が決した感がある昨今、また一つ大きなタイトルがPS3で発表されました。それは、昨年発売されたJRPGスターオーシャン4です。

スターオーシャン4 インターナショナル - PS3

スターオーシャン4 インターナショナル - PS3

PS3向けに発売! 『スターオーシャン4 -THE LAST HOPE- INTERNATIONAL』 - ファミ通.com
スクエニ、PS3「スターオーシャン4 -THE LAST HOPE- INTERNATIONAL」発売決定 -GAME Watch

こちらのソフトは、最初にタイトル発表がされたときは機種未定、その後PS3での発売がいろいろ噂されながらも、結果的にはXbox360独占で発売。アーケードの値下げも手伝い、Xbox360の過去最高売上を誇るソフトでもあります。発売が今年の2/14ですから、ちょうど1年経過ぐらいでの発売になりますね。

Xbox360で先行開発することで開発費を抑制?

国内の人気JRPGの続編がXbox360で発売し、1年後に発売されたケースというと、昨日発売されたテイルズオブヴェスペリアと同じパターンですね。

テイルズ オブ ヴェスペリア - Xbox360

テイルズ オブ ヴェスペリア - Xbox360

こうしてみると、発売前の開発環境提供の遅れや開発難度の高さで立ち上げの遅れたPS3に対して、売れ行きは低迷していたが、先行しており開発も比較的楽だったXbox360でまずはHDゲーム開発のノウハウをつかみ、それをPS3に移植して本格的に展開、という意図があったと言うことでしょうか。おそらく、MSから1年間の時限付き先行発売の契約もあったことでしょう。開発費のかかるHDゲームの開発に対して、MSから補助費をもらいながら開発し、PS3版にも流用することでトータルの開発費を抑える、といった戦略だったように思われます。

海外では、元々PS3Xbox360はマルチプラットホームが多く、そのほとんどが同発でした。それに対して、日本では洋ゲーであってもXbox360で時限付き先行なソフトがいくつかありましたから、MSKKの日本での方針がそういうものだったのかもしれませんね。まあ、本体普及台数が未だ100万台程度ですし、完全独占を取り付けるほどの力は無かったのでしょう。FFXIIIが海外ではマルチなのと似たような理由ですしね。

後から他機種で完全版について

こうした「後から他機種で移植」の展開で、気分が悪いのは「ゲームのためにハードは買うが、2台も同じようなゲーム機はいらない」というファンでは無いでしょうか。全く同一のソフトが出るならともかく、普通は後発で追加要素がありますしね。「先に出たをプレイできた」と思えた人はいいですが、「1年遅れでもいいから追加要素ありのものを遊びたかった」という人もいるでしょう。差分要素だけのために新規にPS3を買う、ということに抵抗感のある人もいると思うので。

一方、PS3のユーザーにしたって、1年遅れではだいぶ内容が漏れてしまっていますし、SO4は評判が今一なのも知っていることでしょう。どうせならもっと新鮮な形で遊びたかったと思うかもしれません。同発で出せば売上も伸びた可能性もあります。このあたりは最初からマルチの体制がとれなかった国内サードの開発力不足ゆえ、というところでしょうか。

いずれにせよ、今回のような騒動はバイオ4、テイルズオブシンフォニアなどに続き、国内ではよくあった傾向ではあります。どれも、あまり後味は良くないものでしたね。今後はHDゲーム機はPS3一本に絞るか、360に出すにしてもPS3と同発にした方が、いろいろ後腐れがない気もしますね。

手詰まり感のあるXbox360東京ゲームショウが瀬戸際か

一方、Xbox360は今度の東京ゲームショウでどれほどのソフトをそろえられるか。サードのソフトはもう独占発売したとしても「どうせPS3でも出る」と思われてしまうでしょうから、いかにファーストのタイトルで魅力的なソフトを提供できるか、ですね。それが出来なければ、国内ではこれ以上の伸びは望めないでしょう。HDゲームは開発に時間がかかるので、ちゃんと数年前から弾がしこんであったかどうか。それがTGSで明らかになる気がしますね。