「戦国BASARA3」がWiiで発売

直感的な動きで楽しめるパーティゲーム、および健康関連の需要をつかみ、幅広い層に売れているWii。一方で、PS2で主流だった主に中高、大学生ぐらいゲームの伸びが芳しくなく、ラインナップも充実してこないなど、課題を抱えていました。もともとマンネリ傾向が強いシリーズ物であり、性能据置で操作法だけ変えたWiiとの相性が良くなかった、と言うところもあるでしょうね。

しかし、DSに引き続きWiiでも本体普及率という立場では優位にある任天堂。PS陣営の顔とも言うべきモンスターハンター最新作MH3Wiiで発売し、過剰出荷気味な印象は有りながらも一定数の売上&本体牽引を達成しましたが、さらに従来シリーズの取り込み施策は続いているようです。

「戦国バサラ」最新作がWii

今回明らかになったのは、「戦国バサラ3」のWiiでの発売です。

カプコン、任天堂と関係強化 「Wii」向けに人気ソフト デジタル家電&エンタメ-最新ニュース:IT-PLUS

先月の段階で対応ハード未定のまま2010年の発売を発表していたタイトルで、すでに公式サイトも用意されています。

CAPCOM:戦国BASARA3 | 戦国バサラ3公式サイト

日経の記事では、Wii独占とは書いていないので、もしかするとPS2とのマルチやPSPとのマルチなどもあり得るのかもしれませんが、とりあえずPS2時代の定番シリーズ最新作からはずされがちだったWiiで、タイトルを持ってこれたことは大きいでしょうね。

ここのところ、この手のPS2で人気が出たソフトはPSPで出しても一定の成果を出していただけに、ドラクエ9と同様人気タイトル新作がPSPで、という展開の方が手堅く稼げそうな気もしたんですけどね。

BASARA自体は、戦国無双のぱくりで腐女子向き、という印象が強かったのですが、この前アニメ化されたものを見たところ、その暑苦しいまでの笑える演出が思いの外面白かったので、好印象を持っています。戦国無双3Wiiですし、結果的に戦国武将を舞台にした無双系ゲームが両方Wiiにそろった形ですね。ある意味、ファンが分散しなくていいのかもしれません。

クールにプラットホーム選択をするカプコン

とりあえず、カプコンの戦略としてはHDゲームは海外で通じる物を中心にPS3Xbox360のマルチで展開、一方日本でしか人気の出ないゲームは、開発費のかかるHDゲーム機をはずし、各々プラットホームを選択して発売する、という感じでしょうか。逆転裁判流星のロックマンなどはDS、MHはWiiPSPという感じで。開発費と市場のバランスを見ながら、どこか一陣営に肩入れすることなく、比較的クールにプラットホーム選択している感じですね。

あとは、未だ結果が出ているとは言い難いWiiでのサードソフト販売数がどうなるか。国内限定のゲームが生き残れる道はかなり限られてきていますので、うまく道筋が作れるとサードもありがたいんでしょうけどね。さて、どうなりますか。


P.S.
今回の件について、カプコンからリリースが出ています。

本日の一部報道について
本日、一部報道機関におきまして、当社の記事が掲載されましたが、本報道にある内容は当社が発表したものではございません。
商品の情報に関しましては、確定次第発表する予定です。
株式会社カプコン | 本日の一部報道について

どうも、毎度おなじみ日経の飛ばし記事だったようですね。日経の飛ばしは信憑性が高いこともありますが、この飛ばしのために話がこじれて無しになってしまうケースもあります。今回の件はどうなります事やら。