シリーズ最新作「塊魂トリビュート」PS3専用ソフトとして発売決定

数々の有名タイトルを抱えるバンダイナムコ。その中で、ゆるい独特の世界観といろいろな曲のコラボなどで人気を博しているゲームとして、塊魂があります。最近ではXbox360で「ビューティフル塊魂」が発売、Xbox360のバリューパックにも同梱されていますね。

ビューティフル塊魂 Xbox 360 プラチナコレクション

このビューティフル塊魂、当初はPS3でも発売予定だったのですが何故か後に発売中止に。その後も特にPS3での発売予定が無いままこれまで来たわけですが、ここに来てシリーズ最新作がPS3専用ソフトとして発売されることが決定したようです。具体的な紹介映像が、ファミ通のサイトで公開されています。

フルHDに対応した『塊魂トリビュート』動画をファミ通ドットコム先行公開 - ファミ通.com

発売されるタイトルの名前は「塊魂トリビュート」。紹介映像を見る感じでは、ビューティフル塊魂からいろいろと差分のある完全新作という感じですね。一つは1080Pへの対応。実際には1080Pでも720Pとさほど大きな差が出るとは思えないのですが、数字的に大きいことはカタログスペックに弱い日本人に対しては大きな売り文句になるでしょうね。

その他、特徴的な要素としては描画タッチを変更できること。トゥーン調、木目調、コミック風など見た目をいくつか選べるようです。これまでのシリーズはどれも比較的似たイメージで描画されていたので、こうした変化は面白そうですね。他にも、マップ上に水をまくゲームモードなど、いろいろなバリエーションも用意されているようです。

ナムコ側タイトルで初のPS3独占 〜 PS2市場からの移行なるか

最近、相次いで「PS風ゲーム」のリリースが発表されていたPS3。ここに来て、バンダイナムコのナムコ側有名タイトルが、PS3専用ソフトとして発表されたのはなかなか興味深いですね。海外市場もふまえればPS3とXbox360とのマルチが妥当だとは思うのですが、国内市場にかぎればPS3の方がXbox360より多くの売れ行きが見込めることは明白です。マルチ化によって増加するコストと客層の広がりよりも、PS3限定で儲かる見込みが見られたと言うことでしょうか？最近ではPS3の開発環境の大幅値下げも発表されていました。Xbox360よりも開発が難しいのは変わってはいないと思うのですが、当初ほどの深刻な事態は脱しているのかもしれませんね。

まだ年度も変わっていませんし、まだ他の陣営がそれほど大きな発表も行っていないため、最近のPS3ソフト群の発表だけでPS3にソフトリリースがシフトしている、とするのは早計でしょう。実際、これらのゲームの開発自体は1年、2年前ぐらいには開始しているはずですし、最近のバイオハザード5や龍が如く3の売上などの発売に伴う好調との直接の相関関係は無いと思われます。Xbox360が発売後2年ぐらいしていろいろソフトがリリースされたのと同様で、各社しこんでいたPS3のタイトルが徐々に完成してきたというところが実際のところのような気はします。

ただ、そうは言ってもPS3に追い風が吹いていることはたしか。特別キラーなソフトで無かったとしても、PS時代によく出ていたゲームが多数間をおかずにリリースされるということ自体が、PS3を安心して購入できる要素となりますし、PS2にとどまっていたユーザのPS3への移行も促すことになるでしょう。縮小傾向だったPS2市場を部分的に引き継いだ形になる分、楽な市場ではないと思いますが、客層が読みづらくギャンブル性の高いWiiに比べれば、客の傾向や売れ行きの読みがしやすい市場と思われるPS3市場。果たして、メーカーにとっておいしい市場となりうるかどうか、今後の展開に注目ですね。