PS2「セラミック・ホワイト」と「サテン・シルバー」の出荷が2009年3月で終了〜黒モデルのみに
据置ゲーム機として絶対的立場を築いたプレイステーション2。
PlayStation 2 チャコール・ブラック (SCPH-90000CB)
- 出版社/メーカー: ソニー・コンピュータエンタテインメント
- 発売日: 2007/11/22
- メディア: Video Game
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セガサターンやニンテンドウ64とのシェア争いを制したプレイステーションを引き継ぐ形で満を持して登場、DVD再生機能がちょうど映画マトリックスの人気との相乗効果も生み、久夛良木氏の語った数々の夢物語がITバブルの風潮とも見事にマッチして爆発的な売上を見せていました。
PS3、Xbox360、Wiiといった現行世代機が出た後も、ペルソナやスパロボなど継続的にソフトが出てきており、現役として十分な存在感を発揮。逆に存在感を発揮しすぎて世代交代がスムーズに進まず、客層がばらけてしまうという結果にもなっていました。
そんなPS2も、さすがに最近はリリースタイトルも減り、本体の販売台数も落ち込みが見られてきました。海外でもホリデーシーズンの売れ行きが劇的に落ち込んでおり、徐々にその終焉が見えつつあります。
PS2黒色以外が出荷終了〜コントローラやメモリカードも
そんな中、国内のPS2本体において、黒以外の2色の出荷が完了するという情報がファミコンプラザさんのところで触れられています。
ファミコンプラザゲーム最新情報:PS2本体セラミックホワイト・サテンシルバー出荷完了へ メモリーカードやコントローラも - livedoor Blog(ブログ)
今回出荷が終了となるのは、上記の「セラミック・ホワイト」と「サテン・シルバー」の2つ。チャコールブラックは販売継続されるようですね。また、合わせてコントローラ、メモリカードも黒以外のバリエーションは出荷終了となるようです。
終息に向かいつつあるPS2
PS2での人気タイトルも、最近はPSPやPS3、一部はXbox360やWiiなどに移行しており、ゲーム自体の移行は大体完了した感もあります。もしかしたら、今後さらにコストダウンした新モデルが無いとは言い切れませんが、海外でも昨年のホリデーシーズンの落ち込みは大きかったですし、終息の方法に向かうのは間違いないでしょう。(最も、商品としてはPS3のように未だに逆ざやにあるものと比べれれば利益率は高い製品。黒モデルに統一してより効率化を図り、当分は継続販売していくと思われますが。)
本体の方は縮小に向かうでしょうが、これまで多数販売されたPS2ソフトはこれはこれで資産。中古ゲームショップなどで過去の名作を手軽に入手できたりしますし、PS2を現役でやりこんでいない世代であれば、今からこれらを入手して十二分に楽しむこともできるでしょう。
PS3は当初PS2相当のLSIを積んで一応の互換性を保持していましたが、そのコスト増が理由で後ほど取り除かれました。ソフトウェアでのPS2互換も、可能性としては残ってなくはないとは思いますが、EE+GS相当のHWを積んでも完全な互換性を維持できず、海外のGSのみ積んだバージョンでは30%程度の互換性しか維持できなかったことを考えれば、PS3の世代でどの程度のソフトウェア互換が実現できるかは疑問です。
初代PS3がプレミア価格になっていて手軽に購入できないことも考えると、PS2ソフトを遊ぶのであれば素直にPS2を使う方が現実的のように思われます。薄型でないPS3を邪魔に思っていた人、前々から薄型PS2の白or銀が欲しかった人などは、これを機会に入手しておくといいかもしれませんね。