米Amazon、中古ゲームの下取り開始

世界最大手の通信販売サイトAmazon。元々は書籍の販売で知られていましたが、今やあらゆる商品の販売を手がけ未だ拡大を見せています。ゲームの販売に置いても、最近ではAmazonの売れ行きもかなりのもののようで、他の小売りとの競争も激しくなっているように思います。

そんなAmazonですが、本家Amazon.comが新たにゲーム関連でサービスを開始すると言うことでニュースになっています。それは、中古ゲームの買い取りです。

Amazon.com、中古ゲームの下取りサービスを開始 - ITmedia News

手続きとしては、以下のような感じです。

  1. まず下取りリストのサイトで自分の売りたいソフトをチェック。<Amazon.com: Trade-In: Trade-In>
  2. 該当のソフトに対して「Trade in」のボタンを押すとリストに追加。
  3. 送りたいソフトを一通り追加し終えたところで「Submit your trade-ins」を押すと、発送のためのラベル印刷に移行。
  4. 送付元の住所を選択し、「Ship from this address」を押すと、送り状とパッケージに貼るラベルが表示。
  5. 表示されたページをプリントアウトしてカットし、送り状と商品を入れたパッケージにラベルを貼って送れば、売り側の手続きは完了。送料は無料。
  6. 後日、Amazonでの査定完了後にAmazonギフト券がe-mailで送信。

プリントアウトが必要なので、プリンタが必須なのと、送るための段ボールを用意する必要があるので、誰もがすぐに使えるというほどではないですが、オンラインでの下取りとしては手順も少なく、比較的スマート。特別下取り価格が高いわけではないようですが、Amazonギフト券形式というのも、普段からAmazonを使っている人にはお手軽な感じもします。

北米での反応〜GameStopがコメント

世界最大の通販会社Amazonがゲーム下取りに乗り出すということで、アメリカでも大きな注目を集めている模様。ライバル企業である米国最大手のGameStopなどもコメントを出しているようですね。

GameStop: "Zero Chance" for Amazon Trade-In Success | Edge Online

GameStopがどのような会社なのかは、以下のサイトが分かりやすいと思います。
ビジネス書籍レビュー&アメリカ小売業情報 【アメリカ小売業】 GameStop ゲームストップ

利益率の高い中古は、GameStopにとっても貴重な収入源で、今回のAmazonの参入の影響は無視できないのでしょう。

GameStop側のコメントとしては「中古でゲームを売る人は、次のゲームを買うために即座に現金を求めている」とし、Amazonのアプローチは全く成功しないとしているようです。たしかに、一理あるコメントだとは思いますね。ただ、株主はそういった楽観的見方は無かったようで、Amazonの発表後一気に株価が13%落ち込んでしまったようです。

GameStop stock drops 13% following Amazon trade-in program announcement

ちなみに、Amazonの株価自体には影響はあまり無かったようです。

日本での展開は?

日本でも、中古ゲームは非常にありふれており、一つの市場を築いています。大手ですとGEOやブックオフあたりですかね?それ以外にも、町の小さなゲームショップはどこも中古ゲームを扱っており、その利益率の高さから貴重な収入源になっているとも聞きます。

ゲームの買い取り自体はどのショップも行っているわけですが、ネットでの下取りとなるとどうしてもコストの問題からかあまり見かけません。ブックオフは一応宅配便での下取りサービスはあるようですが、30点以上からとなっているようです。

ブックオフオンライン 宅本便の申込みはこちら|本を売るならブックオフ

このサービスはとりあえず米Amazon.comでテスト的に開始された程度のものですが、その後日本に入ってこないとも限りません。現状でもカツカツの経営をしている小型ゲームショップにとってはあまり嬉しくないニュースかもしれませんね。逆に、家とコンビニの往復程度しか外出しない人にとっては、日本でも展開されるとありがたいサービスかもしれませんね。あと、ネットで気軽に自分の持っているゲームの売価が確認できるというのも、便利と言えば便利かもしれません。

とりあえず、米国でどの程度ビジネスとして成立するか。それが、国内でもサービスするかどうかの一つの目安となりそうです。