スクエニがUBIのソフトを日本で独占販売
ゲーム業界において、日本を代表するサードであるスクウェアエニックス。一方で、そのソフトラインナップはかなり偏りがあり、昔からのビッグタイトルであるFF&DQとそのリメイク、それ以外でもRPGが中心となっています。DS向けシリアスゲームや携帯向けなどにも展開はしていますが、まだそこまで大成功を収めている印象はありません。
最近は特に、海外を意識したRPGをXbox360向けにリリースしたり、海外のソフトメーカーの買収を図るなど、海外向けの施策をいろいろ打っていました。またその一方で、英国製のWiiWare「ロストウィンズ」を日本で発売するなど、海外から日本へのパターンへの展開もみせていました。
英国製WiiWare「ロストウィンズ」日本でも配信〜配信元はスクエニ - わぱのつれづれ日記
そんな中、今度は世界的ソフトメーカー、Ubisoftのソフトを日本で独占販売する契約をスクエニが結んだようです。
スクエニ、ユービーアイソフトと独占販売契約を締結。4月よりユービーアイソフトのゲームソフトの取り扱いを開始
海外メーカーが日本法人を設けて販売するケースは減退気味?
UBIソフトと言えば、最近ではプリンスオブペルシャが日本でも知られた存在ですね。
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こうした海外のソフトを日本で発売する形として、自社でやる場合と日本の企業が別途やる例がありますが、先日のアクティビジョンジャパンの撤退に加えて今回のUBIと、前者のパターンは日本では苦しくなってきているようですね。Fallout3のゼニマックスなんかは結構気合いが入っていますし、ローカライズも見事でしたけど。
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しかし、こうしたアクティビジョンやUBIのケースを見てみると、やはり日本市場は嗜好自体に特異性があることや言語的にも英語系に比べると特殊なこと、さらに市場的にもさほど広くないことなどが障害になっている気はしますね。
日本メーカーが販売に取り込むケース
一方、日本のメーカーが販売を受け持つケースとしては、一つはスパイクなんかがあげられますね。今度、招待制のイベントをやるようですが。
スパイク、新作タイトルの完成披露も兼ねた完全招待制イベントを開催 - ITmedia +D Games
また、個別のタイトルとしては、カプコンがGTAシリーズの販売を手がけ、日本でも積極的に宣伝することで洋ゲーにしては大きな売上を上げていたりします(それでも世界での売上と比べると少ないですが)。
今回のスクエニのケースは、どちらかというとカプコンのケースに近い感じですかね?自社でも有力なソフトをリリースする力がありながらも、海外の大手メーカーのソフトを販売するという意味で。もっとも、スクウェア自体は以前EAと合弁事業をしていたこともありますので、そうしたスクウェア時代からの流れの一環とするなら、特に不自然な話でもないかもしれません。
米Electronic Arts、スクウェアと合弁事業解消。エレクトロニック・アーツスクウェアからエレクトロニック・アーツへ
とりあえず、ローカライズとかにどの程度スクエニが関わるかは気になるところですね。海外のソフトにもよいソフトは多数ありながらも、「洋ゲーだから」とか「有名でないから」という理由で手を出さないゲームユーザーは多数いると思われます。そうした人たちに、スクエニのブランドをうまく使ってUBIのソフトを売り込んでいけるかどうか。