Wiiリモコンのストラップを巡り、再び裁判沙汰に

先日のエントリで取り上げたように、北米での11月の月販が200万台を越え、日本でもドラクエXの開発が報じられるなど、絶好調のWii。そのWiiですが、発売当時に話題となっていた問題として、Wiiリモコンがすっぽぬけて器物損壊・負傷などが発生するというものがありました。

Wiiプレイ時の注意点について - わぱのつれづれ日記

これについて、結局任天堂は自主的にストラップを回収して交換、その後さらにシリコンジャケットを独自開発して無償配布&本体同梱という対策をとっています。

任天堂、Wiiの一部ストラップを自主回収 - わぱのつれづれ日記
任天堂 Wiiリモコン用ジャケットを無償配布 〜 今後は同梱に - わぱのつれづれ日記

ストラップについては、その後さらに改良が加えられ、ストッパーも付いた状態に。これについては無償交換はされませんでしたが、カラーバリエーションという形で単体発売がされています。

Wiiリモコン専用 ストラップ (4色セット)

Wiiリモコン専用 ストラップ (4色セット)

これらは、いずれも形的には任天堂の自主的対応、となっており、明確に裁判などを通じて指示されたものではありません。むしろ、裁判などで負けないように非がないことを主張しながらも、消費者へ与えるネガティブな印象を抑えようと取り組んだ施策のようにおもわれます。

そんな中、今回このストラップの件について提訴されたようです。

任天堂、Wiiリモコンのストラップを巡って再び提訴される - iNSIDE

以前にも、任天堂は訴えられていたのですが、上記の記事を見るとその件はすでに和解していたようですね。今回はさらに別の人が、まだ改善が十分で無いと訴えているようです。

任天堂がゲーム業界で一人勝ちのような状態なだけに、どうしてもこうした訴訟が起きてしまうのでしょうけど、Wiiという体感ゲームを前面に押し出したゲーム機である以上、今後もこうした訴訟リスクを完全になくすことは出来ないでしょうからね。あとは、普及台数が莫大になった状態で、前にさかのぼって莫大な賠償を支払うことがないよう、任天堂が対処していけますかどうか。