北米NPD11月ゲーム販売結果が判明〜Wiiは1ヶ月で200万台を販売
金融崩壊から深刻な世界的不況を引き起こしている北米。電機や車など、暗い話題が連日報道されていますが、そんな中で北米最大の商戦期であるブラックフライデー(11/28)からのホリデーシーズンを含む11月のゲーム販売結果がNPDより発表となったようです。
November NPD: Wii breaks 2m, Gears 2 breaks 1.5m ... what recession? - Joystiq
Wiiが月販200万台越え
機種 販売台数 先月差 (比) Wii 204万 +123.7万 (+154%) DS 157万 +107.9万 (+220%) Xbox360 83.6万 +46.5万 (+125%) PSP 42.1万 +22.8万 (+118%) PS3 37.8万 +18.8万 (+99%) PS2 20.6万 +7万 (+51%)
いずれのハードも10月分よりは大きく数を伸ばしていますが、特にWiiの204万台、DSの157万台というのが群を抜いていますね。日本の11月の販売がWii 17万、PS3 14万、Xbox360 5万、DS 62万、PSP 27万という状況(参考:★ゲームデータ博物館★)ですので、市場規模自体も数倍違う感じですね。
2007年11月との比較〜Wii大躍進、DS・360現状維持、PS3・PSP減少、PS2激減
ちなみに、2007年の11月売上との比べるとどうなるか、というのも簡単に求めてみました。(参考11月の米国商戦は絶好調―DS150万台、Wii100万台など - iNSIDE)
機種 2008年 2007年 (昨年比) Wii 204万 98.1万 (208%) 165%DS 157万 153万 (103%) Xbox360 83.6万 77万 (109%) PSP 42.1万 56.7万 (74%) PS3 37.8万 46.6万 (81%) PS2 20.6万 49.6万 (42%)
こうしてみると、DSとXbox360はほぼ昨年度の売れ行きを維持。そしてWiiが大躍進した一方で、PS2が大きく数を落としています。こうしてみると、北米ではPS2からWiiへの世代交代が始まっているのかもしれませんね。PS3やPSPも7〜8割となっており、PS陣営は若干苦しい戦いを強いられているようです。
ソフトはXbox360タイトルが健闘
一方、ソフトの方となるとXbox360が存在感を発揮してきています。
1. Gears of War 2 Xbox 360 156万 2. Call of Duty: World at War Xbox 360 141万 3. Wii Play w/ remote Wii 79.6万 4. Wii Fit Wii 69.7万 5. Mario Kart Wii 63.7万 6. Call of Duty: World at War PS3 59.7万 7. Guitar Hero: World Tour Wii 47.5万 8. Left 4 Dead Xbox 360 41.0万 9. Resistance 2 PS3 38.5万 10. Wii Music Wii 29.7万
ミリオンタイトルはXbox360のGears of War2と、Call of Duty: WaW。両方とも表現がきつく日本では発売されていないソフトですね。Wiiは任天堂の看板タイトルの中でGuiter Heroがサードとして存在感を示しています。PS3はCoDとレジスタンス2。全て据置ゲーム機のタイトルとなっており、海外ユーザーの据置ゲーム購買意欲の高さがうかがえます。
任天堂&パーティソフトに強いWiiと、FPS・TPSに強い360の対決
こうしてみると、まず圧倒的に任天堂陣営が強さを見せていることが分かります。一方、Xbox360は本体の伸びは昨年と変わりませんが、ソフトウェアについては特にFPS・TPSという北米で人気のあるジャンルについて、強いプラットホームになっている印象です。
今年のブラックフライデーは11/28と遅かったこともあり、11月販売にはブラックフライデー以降は3日しか含まれていません。その状態で昨年より大きな伸びを見せているところを見ると、景気の影響はゲームについては余り受けていない、むしろ不景気な分安く皆で楽しめるWiiに流れているのかもしれませんね。12月には、まだホリデーシーズンの影響も強く残った形となるはず。世界市場で大きな割合を占め、各ゲーム会社の戦略にも大きな影響を与える北米市場だけに、12月の販売状況にも注目です。