任天堂経営方針説明会開催〜DSiウェアの新情報も

いよいよ明日にせまったニンテンドーDSiの発売。

ニンテンドーDSi ホワイト【メーカー生産終了】

ニンテンドーDSi ホワイト【メーカー生産終了】

ニンテンドーDSi ブラック【メーカー生産終了】

ニンテンドーDSi ブラック【メーカー生産終了】

毎回行列など大変な騒ぎになるところですが、今回は国内向けDSiを30万台と、DSLの時とは段違いの数を用意している模様。
DSi、海外は来春から夏に発売 ニンテンドー

店頭でも長くに渡って予約を受け付けており、ヨドバシなどでは「当日販売は(並ぶため)お客の負担が大きい」と当日は予約販売のみ。
ニンテンドーDSi:11月1日発売 ビックカメラ本店は行列? ヨドバシは予約で“完売”(まんたんウェブ) - 毎日jp(毎日新聞)

一方で、ビックカメラは当日販売は受け付けるも、行列は禁止としているようですね。

ニンテンドーDSi:発売直前 ビックカメラ本店は「行列禁止」(まんたんウェブ) - 毎日jp(毎日新聞)

やはり、「物売るっていうレベルじゃねぇぞ」で有名になったPS3の販売では危うく大惨事になりかねなかっただけに、各店舗対策が進んでいるようですね。行列はたしかに狂乱状態が報じられて盛り上がりはしますが、事故が起きたら話になりませんからね。初回出荷が潤沢に用意できればこういった対策が出来るわけですので、今後もできるかぎり努力して頂きたいものです。

DSi発売前日に経営方針説明会を開催〜任天堂の好調具合を主張

さて、そんなDSiですが、未だ情報がはっきりしないところもしばしば見受けられました。そんなタイミングで、任天堂の経営方針説明会が開催された模様です。

2008年10月31日(金) 経営方針説明会/第2四半期(中間)決算説明会 任天堂株式会社 社長 岩田聡 講演内容全文

今回は、内容的には分かりやすく「いかにDS、Wiiが世界中で売れているか」と、「DSiについて」が大きな2本の柱になっていますね。売上情報としては、DSやWiiが世界的に爆発的に売れ、PS3が伸びを見せ、Xbox360はほぼ横ばい、という感じ。各種ハードの売上、ソフトの売上を様々な機関の情報を元にいろいろな角度から分析されていて面白いですね。資料としての価値もかなり高そうで重宝しそうです。

最近の経済におけるホットトピック、世界の景気減退の影響を余り受けていないこと、サードの売上も他に負けていないこと、DSなども世界的に見れば過去の傾向からまだまだ伸びがあることなどを、グラフを使って分かりやすく説明しています。これらはおそらく今回も岩田社長お手製なんですよね。あいかわらずのお手並みです。

DSiウェアの展開も紹介〜本格始動は12月下旬から

一方、DSiについても紹介は5ページからになります。

2008年10月31日(金) 経営方針説明会/第2四半期(中間)決算説明会 任天堂株式会社 社長 岩田聡 講演内容全文 - P.5

長らく公開されていなかったDSiの内蔵メモリは256MB。Wiiの半分ですね。もっとも、DSiウェアではファイルサイズはWiiよりも小さくなると思うので、かなりのソフトがダウンロードできることでしょう。(まあ、今はメモリも安くなっているのでできれば1GBぐらい用意しておいてくれてもいい気はしますが。DSLiteより値段も上がっているですし。)

DSiウェアの本格展開は12月下旬とのこと。社長が訊くのインタビューでもスケジュールがカツカツなことがいろいろコメントされていましたが、やはりソフトの準備がまだ間に合っていなかった感じですね。情報公開が遅れていたのも、正式展開が遅くなるためだったんでしょう。

ソフトとしては「DSiウェア500」「DSiウェア200」という低価格路線。ゲームとしても「ArtStyle」という単純なパズルゲーム、メイドインワリオミニゲームといった手軽なもの。特に「うつすメイドインワリオ」なんかはまんまEyeToyですね。他にも実用系として路線図も。ほぼ日と連携しているあたりが「らしい」ですね。

ますます携帯と競合する形に

こうしたお手軽DSiウェアを見ていると、値段的にもDL販売という点でも非常に携帯電話のモデルに近くなってきた感じがしますね。違うのは、ニンテンドーDSiというプラットホーム・UIが統一されていると言うこと。とは言ってもカメラもマイクも携帯にありますし、Touchも今の携帯のトピックになっているのでかぶってきていますね。「誰もが持っている」「決算形態が確立」「スペックはバラバラ」な携帯に対して、「ソフトは豊富」「スペックが一緒」「決済はポイント制」なDSi。サービスとしての見せ方は任天堂が格段にうまいだけに、面白い勝負になりそうですね。
一方で、コンテンツ提供者としては両者が似たプラットホームになっただけに、同じコンテンツの流用がより一層進みそうな気もします。PS3Xbox360でHDゲームがマルチプラットホーム展開されるように、携帯ゲームもマルチプラットホームが当たり前になってくるかもしれませんね。最も、任天堂のソフトはDSiにしか出ないので、これが決定的な差別化要素になるかもしれませんが。

DSプラットホームの中で、より「サービス」でのビジネスに振った感じのする「ニンテンドーDSi」。まずは11月発売で台数を伸ばし、年末に一気にブーストさせる戦略に見えますが、果たしてどういった展開になりますか。手軽で斬新でおもしろいソフトがいろいろ出てくれるといいですね。