Xbox360 秋のアップデート用に128MBの空き必要〜北米で512MBメモリ配布や20GBHDD割引販売の対処措置も

秋の大型アップデート「New Xbox Experience（略：NXE）」で、HDDインストールやアバターなどが導入されるXbox360。一時の品切れもだいぶ解消され、アーケード以外は通販などでも徐々に在庫が見られるようになっていますね。

Xbox 360 (60GB:HDMI端子搭載) 【メーカー生産終了】

さて、この大型アップデートですが、東京ゲームショウで11/19と日付も公表され、いろいろアップデートに向けて準備がすすめられています。そんな中、このアップデートのために必要な条件として、空き容量が128MB必要であるということが発表されたようです。

New Xbox Experienceの必要空き容量は128MB、マイクロソフトはストレージの解決策を提供 - XNEWS

上記記事では、コアやアーケードのユーザーで必要十分なメモリユニットを持っていない人には特別措置も提供する、といったコメントが紹介されていますが、具体的な特別対策の内容が明らかになったようです（ただし北米のみ）。

コア・アーケード版ユーザー向けに512MBメモリ無償提供or20GB割引販売

具体的な対策は、以下のページで紹介されています。

Microsoft's NXE storage solution: Free 512MB memory card or $20 for 20GB HDD - Joystiq
Microsoft's New Xbox Experience storage "solution": Free memory cards, discounted hard drives - Engadget

Engadgetの記事によれば、基本的には体験版などを消して容量を明けてもらうことが基本となっていますが、それが出来ないユーザ、とくに元々HDDが付いていないコアシステムとアーケードの人に、特別にメモリユニット無償提供や20GBHDDの割引販売を行うそうです。Engadgetでの記述では以下のようになっています。

• コアシステム
  • 512MB メモリユニット（無償）or 20GB HDD（$20）
• アーケード
  • 20GB HDD＋3ヶ月XboxLiveゴールドメンバーシップ（$30）

上記は、以下のサイトからシリアル番号とコンソールIDを入力して申し込むことになっています。

Xbox.com | System Use - Enjoy the New Xbox Experience and Xbox LIVE!

コアシステムはアーケード発売に出ていたエントリーモデルで、このときはメモリユニットなどは付属していませんでした。ですので、5000円程度する512MBメモリユニットを無償送付という大きな対策が打たれている形ですね。

Xbox 360 メモリーユニット(512MB)

その他、20GB HDDも現状8000円弱なところを20ドルでの提供ですので、これもかなりの割引販売となります。

Xbox 360 ハードディスク（20GB）

一方、元々256MBメモリユニットが付いているアーケードは、一応は128MBの空き容量が確保できなくはありません。そのため、対処方法としては若干割高に設定されているようで、メモリユニットの無償配布は無し、HDDも3ヶ月のゴールドメンバーとの抱き合わせという形になっています。それでも30ドルというのはかなり安価ですよね。最近アーケードモデルを買って、HDDに興味はあったけど1万円とかは出したくない、というユーザーは、この20GB＋3ヶ月ゴールドが割安で手にはいるのはちょっと魅力的かもしれません。

高まるHDDの必要性〜待たれる日本での対策発表

こうしたMSの対策は、Xbox360が標準でHDDを搭載していないことに起因します。PS3ならばHDDを標準搭載していますので、こうした対策は必要ないですからね。HDDを取り外し可能とすることで、2万円を切る値段を実現可能になる一方、本体のソフトアップグレードという観点からすると、MS的にはいろいろ面倒な状態を生んでいる形。アーケードと通常版の出荷量の割合を見ても、MS的にはアーケードはあくまで見せ値、本当に売りたいのはHDD付き通常版の方なんでしょうね。

今回紹介したのは、現状では海外だけの話で、日本での展開はまだ明らかになっていません。とはいえ、技術的に128MB以上の空き容量が必要である以上、日本でも何らかの対策が取られることでしょう。その発表が待たれるところですね。コアユーザー、アーケードユーザー、そしてこれからXbox360を買おうと思っている人は、どの選択肢を選ぶべきか色々悩ましいところかもしれませんね。

P.S.
上記で紹介した、コアとアーケードでの選択肢の違いについては、公式ページで明確に確認できるところは無いようです。詳細は公式発表が出たらそちらをご参照ください。ちなみに、適当な12桁の数字を試しに入力してみたところ、以下のような内容が表示されました。通常版とエリートについては、明確に対象外のようですね。

According to our records you own a console which has enough memory to connect to Xbox LIVE and live the new Xbox Experience. The next time you turn on your Xbox 360 console and connect to Xbox LIVE you will receive the update. Have fun!
If you feel you are receiving this message in error and own an Xbox 360 or Xbox 360 Arcade console please validate your serial number and reenter it here. Xbox 360 Pro and Elite consoles come with enough memory and are not eligible for this upgrade.

（意訳）
我々の記録によると、お客様はXbox LIVEに接続し新しいXbox体験を得るのに十分なメモリを持った機器を保持しているようです。次回Xbox360本体を起動し、XboxLIVEに接続したとき、あなたは更新を受け取るでしょう。どうぞお楽しみください。

もしこのメッセージをエラーで受け取っていると感じ、Xbox360もしくはXbox360アーケードをお持ちでしたら、あなたのシリアル番号をご確認の上、再度こちらに誤入力ください。なお、Xbox360 Proとエリートは十分なメモリを備えており、このアップグレードには適合しません。