BD版「FF7アドベントチルドレン」にFFXIIIの体験版が付属

E3での衝撃のFFXIII欧米Xbox360版発売発表から2週間以上経ったところですが、今日スクエニの国内イベント「DKΣ3713」が開催されました。E3を受けて初の国内イベントということで何か大きな発表がなされるかと思いましたが、FFXIII関連としては一つ興味深い発表がされました。

Blu-ray版「FF VII アドベントチルドレン」発売日が2009年3月に

DVDで発売されて国内出荷100万本も記録している「ファイナルファンタジーVIIアドベントチルドレン」。

それをさらに再編集した「完全版」にあたるBD版がPS3発売前からアナウンスされていたのですが、その具体的な発売が2009年3月と発表。さらに注目が、PS3FFXIIIの体験版が付属するということです。

FFではおなじみの有料体験版

こうした、いわば有料の体験版はある意味FFではおなじみのものとも言えます。有名なのは、FFVIIの体験版が付属した「トバルNo.1」ですね。

レジェンダリーヒッツ トバル NO.1

レジェンダリーヒッツ トバル NO.1

こちらのソフトは、ゲームそのものよりもFF7体験版の方が注目を集めていたような印象があります。自分は当時セガサターンユーザーで蚊帳の外でしたが。その後もFFVIII体験版が武蔵伝に付属していましたね。

武蔵伝

武蔵伝

また、海外ではドラクエVIIIFFXIIの体験版が付属されたりもしていました。

北米版『ドラゴンクエストVIII』の発売日が発表! - ファミ通.com

ただ、これまでは一応はゲームへの付属品だったのに対して、今回はBDの映像コンテンツへの付属。しかも、一度DVDですでに発売済みのもののBD版となっています。そう言う意味では、これまでとは若干異なるところはありそうです。

BD・PS3双方の拡販も見据えた「BDへのPS3ゲーム体験版付属」

これまでのものは、同じゲーム機のゲームに対して、同一ゲーム機の体験版が付随していたわけです。つまりゲーム購入者=体験版プレイ可能だったわけですね。それに対して今回はBD作品ですので、PS3所有者であればBDも見れて体験版プレイ可能ではあるのですが、単にBDレコーダなどだけ持っているひとでは、体験版がプレイできないことになります。

これは、FFIIIの体験版をPS3の拡販にもつなげよう、ということなんでしょうね。また、まだPS3やBDを持っていないFFファンに対して、BDとPS3の拡販を同時にやってしまおうという意図もあるかもしれません。実に、ソニーの意図にマッチした販売方法ですね。実際、このBD版FF7ACの発売に合わせてPS3同梱版も発売するようですからね。

こうした戦略があるから、「国内ではFFXIIIPS3独占」ということなんでしょう。FFXIIIという商材に対して、SCEが非常に大事な位置づけとしていることが分かります。今回のこの発表を聞く限り、少なくともPS3版のFFXIIIが発売するまでは、現行の「欧米のみ同発」という姿勢は変化しないように思います。

既存ファンの反応やいかに

あとは、この販売方法に国内のファンがどのような反応を示すか、でしょうか。自分はセガサターンユーザーだったこともあり、FFVIIは未プレイで特に強い思い入れがありません。FF自体もI〜IV, IX,Xしかやっておらず、いわゆるキャラデザの野村氏の影響が強くなったものはXぐらいしかプレイしていないんですよね。IIが一番のめり込んだソフトで、Xは最後のストーリー展開は感動した記憶があります(世界一ピュアなキスはよく理解できませんでしたが…)。

ただ、FFVII以降のFFに対する熱烈なファンがいることは知っていますので、今回のBD版がどのように受け入れられるのか興味はあるところです。ファンとしては素直にPS3と一緒に買うんでしょうか?それとも、PS3や体験版には興味がなく、純粋に高画質なBD版を購入してBDレコーダなどで視聴するのでしょうか?はたまた、「DVD版持っているからいらない」という反応なのでしょうか?

ともかく、スクエニSCEが大きくプッシュするであろうBD版FF7AC。果たして国内市場にどういった影響を及ぼすか、注目です。