Wii MotionPlusを活用するツール「LiveMove2」デモムービー公開

据置ゲーム機で圧倒的な売上を見せているWii。特に最初のWiiSportsでの直感入力がインパクトが強かった訳ですが、一方でサード作品として大きく注目を集めた「ドラゴンクエストソード」では、その剣の振りの認識率の悪さを露呈し、Wiiのモーション認識の限界を感じさせるきっかけにもなっていました。

そんな状況を打破する意味か、任天堂からE3前に発表された「Wii MotionPlus」というアタッチメント。モーション入力の精度を上げる機会を任天堂自ら出すということで、結果的に自分がWii体験会でスタッフから聞いた「リモコンの精度が悪いから」という言い訳がある程度真実だったことを示してしまった感じもします。

さて、そんなWii MotionPlusなのですが、E3の映像だけだとWii Sportsの時ほどのインパクトは受けない状態でした。そもそも、あの程度のことができるとWii発表時には思われていた訳ですしね。そんな中、具体的にWii MotionPlusでどの程度の事が認識できるのか分かる動画が公開されました。それは、以前にもWii向けのジェスチャ認識ツール「LiveMove」を販売していたAiLiveからです。

Wiiのジェスチャ認識実装を助けるミドルウェア「LiveMove」 - わぱのつれづれ日記

AiLiveの開発ツール「LiveMove」がバージョンアップ

このLiveMoveが、Wii MotionPlusに対応する形でバージョンアップしたものが紹介されています。

AiLive - LiveMove 2

具体的な動画は以下のもの。

Wii MotionPlusは、ジャイロセンサーが乗っているわけですが、それによって手首のスナップ具合などがより正確にトレースできていることが分かりますね。

Wii MotionPlusの中身はInvenSense IDG-600 多軸MEMSジャイロセンサー - Engadget Japanese

高低を狙った攻撃、その他スポーツの再現も可能?

これだけ認識できると、剣を振るアクションについてはかなり直感的にプレイできそうです。これまでのWiiでの剣振りモーションは、ただボタンの入力をリモコン振りに置き換えた程度で、実際の振り方と画面との違和感がかなりありましたからね。これだけの精度があれば、野球のバッティングもこれまでの野球版ライクでなく、燃えプロ程度の打ち分けは出来そうな気もします。ゴルフゲームも、これまではいまいちリアルでないものが多かったですが、これだともう少し実際に即したプレイも出来そうです。

ということで、動画を見るとこれまでのWiiのプレイ感と比較していろいろ向上しそうなところは見て取れます。ただ、いかんせん周辺機器というのがネックですね。これがWiiリモコンに標準で付いているのならともかく、周辺機器ではどこまで対応ソフトが出るかわかりません。最初からこれぐらいの精度を実現しておいてくれていたら、がっかり感も減ったんですけどね。

どうせならWiiSports Resortを発売するあたりで、Wii本体の内蔵メモリ容量増量+WiiMotionPlus内蔵リモコンを搭載した「Wii 1.5」的なデバイスを出して欲しいところです。そちらの方が、サードも積極的にWiiMotionPlusを使いやすいでしょうから。だいぶ新鮮味は薄れてしまいましたが、なんとかもう一度モーション入力での夢を見せて欲しいものです。