任天堂E3プレスカンファレンス開催〜WiiSportsResortやWiiMusicも発表

先日のFFXIII発売などでインパクトがあったMSのカンファレンスに続き、本日は任天堂がプレスカンファレンスを実施。事前にWiiMotionPlusというアタッチメントが紹介されていたため、その具体的内容に注目が集まりました。

任天堂、Wiiリモコンを機能強化するアダプタ「Wii MotionPlus」を発表

WiiSportsの延長線の「WiiSports Resort」

結果的に、このWii MotionPlusは、WiiSportsの続編である「WiiSports Resort」に同梱される形のようです。
デモではフリスビーやチャンバラ、剣で木を切ることなど。剣の傾きなどがより正確に認識できるようになっており、どうもジャイロセンサでも積んでそうなイメージですね。具体的なセンサはまたどこかのデバイスメーカーから発表があるかもしれませんが。

正直、あくまでWiiSportsの延長線上にあるものにしか見えませんでしたね。元々Wii発売前からこうした操作はWiiリモコンだけでできるようなアピールをしていたのではないでしょうか?今回、Wii MotionPlusという新しいデバイスまでつけて似たようなゲームを出すというのは、単にWiiリモコンの性能があまり良くなかったということを、任天堂自ら認めただけのような印象も感じます。売れるでしょうし楽しいとは思うのですが、WiiSportsを見たときのワクワク感はなく、どちらかというと冷めた感覚を持ってしまいましたね。(もっとも、パーティゲームとしては楽しそうですから買ってためすとは思いますが。)

気ままに楽器を演奏可能?「WiiMusic」

その他、注目されていたWiiMusicは、ドラマーによるリモコン&ヌンチャク&バランスボードでのプレイ、宮本氏によるサックス、バイオリン、ピアノ、和太鼓のプレイ、そして最後に複数人数でセッションプレイをやっていました。

コンセプトとしては、従来の音ゲーと違い、画面上の楽譜を追いかけずとも気ままに音楽を奏でられる、ということが売りのようです。ただ、実際のデモではプロドラマーですらリズム感がイマイチ。最後のセッションもかなりグダグダ。実際に演奏している側はなりきりプレイで楽しいのかもしれませんが、見ているだけだとイマイチその面白さは伝わってきませんでしたね。

また、てっきり指揮棒のものでWii MotionPlusを使うのかと思ったのですが、特にそれはなし。一つぐらい使った遊びを入れておいても良かったように思うんですけどね。

全体としては「楽器を吹いた気になるシミュレータ」という感じで、いまいち「どうやって遊べばいいのか」のイメージがつかみづらい発表だった感じがします。

Wiiどうぶつの森

また、Wiiではどうぶつの森も発表。見た感じはまんまDS版ですね。マップも球状ですし。シティのようなところがあることや、ギミックのアクションがよりリッチになっていることなどが違う点でしょうか?Wi-Fi対応は当たり前のようにあるようですが、こちらもいまいちDS版との大きな違いが分かりませんでした。お天気チャンネルニュースチャンネルとの連動などはありそうとは思うんですけど。

一つ大きく違ったのはWii Speakというマイク。こちらは、Wiiリモコンにつけるのかと思ったのですが、なんとセンサーバーに合体させる形式でした。これって、プレイする人によって距離がまちまちな気がしますし、プレイ中の音とかも拾ってしまいそうな気がするのですが、大丈夫なんですかね?

DSではGTAが登場

DSでは、ポケモンの海外展開やお料理ナビのインターナショナル版などの発表有り。それ以外ではGTAのDS版が一番のサプライズでしたかね?GTAというと規模の大きい箱庭ゲームというイメージがあったので、DSのスペックでどこまでのことができるのか。タッチペンを使った自由度は楽しそうではありますけど。

全体的にサプライズに欠ける発表

MSのFFXIII爆弾のインパクトが大きかったためか、正直今回の発表はこれといって感動する要素が無かったのが残念です。相変わらずWiiSpeakにWiiMotionPlusと周辺機器は増えて行く割には、遊びの質がWiiFitやWiiSportsに比べると大きく代わるものが無い感じ。こうなると、グラフィックの進化が特にない分、どうしてもインパクトが弱くなる印象を受けます。

とはいえ、今回発表したものは、これまでのソフトで任天堂ブランドに信頼感を持っている層には受け入れられることでしょう。後は、そう言った人たちがプレイして本当に「おもしろい」というかどうか。ここで「面白い」と思わせられればまだ波は続くでしょうし、逆に「こんなものか」と思ってしまうとWiiの波を引かせるきっかけにもなりかねません。

岩田社長も常々言っている「常に斬新な驚きを与え続けること」がエンターテイメントの至上命題。有言実行ができるか、そのソフトの質も含めて注目です。