「ガンダム無双」に続き「真三國無双5」もPS2へ移植決定
PS3ではMGS4、Xbox360ではテイルズオブヴェスペリアと、徐々にHDゲーム機に各社の看板タイトルが移行してきている昨今ですが、なんだかんだ言って未だにPS2にはペルソナ4やスパロボ最新作が出たり、Wiiでも雫零や天誅といったタイトルが出るなど、SDゲーム機の比重も大きなものとなっています。
そんな中、今回又新たに一つ、サードの看板タイトルがPS2で発売されることが明らかになりました。それは、当初PS3独占、後からXbox360も追加されて同発マルチで発売された「真三國無双5」の完全版にあたる「真三國無双5Special」です。
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「ガンダム無双」の例を踏襲する形
今回のケースは、基本的には「ガンダム無双」のときと同じ流れで、そこまでインパクトがあるものではありませんね。
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「ミリオン!」のかけ声でいろいろな意味で注目されたソフトでしたが、結果は約30万本。現状のPS3でも第4位の売上を誇り、当時の販売台数も鑑みれば、PS3の中では十分頑張っているタイトルではあるのですが、メーカー的にはいろいろ採算が厳しかったのか、その後Xbox360に移植にされました。
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ただ、すでに話題的に旬を過ぎていたことや、そもそもXbox360本体のインストールベースも少ない事から売上はイマイチ。そんななか、さらにPS2という下位性能の機種へ、追加要素の付いたいわゆる「完全版」が発売され、いろいろな意味で注目されました。
『ガンダム無双』がPS2でSpecial版発売 - わぱのつれづれ日記
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PS3ユーザーからはいろいろ文句の出たこの施策ですが、結果的には成功、初週で15万本の売り上げを見せています。
PS2版のみでWii版は無し
真三國無双も、前作の4は約91万本の売り上げを見せたミリオン級のタイトル。
それが、最新作ではPS3とXbox360を合わせても40万本程度と半減以下になっているわけですから、光栄としてももっと売上を伸ばしたいと思うのは当然のことでしょう。ファン層的には今だPS2にとどまっている人も多いでしょうし、PS2での開発環境&ノウハウも十分にあるだけに、開発&販売の敷居は低いですしね。
今の本体販売台数であれば、Wiiも選択肢に入ってもいい感じはしますが、光栄はゲームキューブ時代は特にめぼしいタイトルも出しておらず、Wiiでも戦国無双KATANAという微妙なタイトル程度。ゲーム開発環境、ノウハウといった光栄の社内事情に加え、とくに無双ファンをWiiに移行させる施策も採られていないことから、Wiiは対象外としたんじゃないでしょうか。本来PS3だけで採算がとれるならXbox360でのマルチにする必要も無かったわけですし、戦略的にはコスト回収のための後付に見えますので。
この手の「PS2時代に固定ファンを抱えていたソフト」というのは、なかなか顧客を別プラットホームに移すのは大変そうですね。