アップルがWiiリモコンポインティング的特許を出願中

Wiiリモコンによる直感的ポインティング操作とモーション操作、さらには独占供給される任天堂ソフトの力もあって、今世代据置ゲーム機戦争に独走しているWii

これに対して、PS3Xbox360でもWiiリモコンの技術を真似たデバイスが出てくるのでは、というのは前々から憶測されていたことで、MSのリモコンなんかは特に最近騒がれていますね。

こうした現状の任天堂ライバル企業の動向に対して、今度はアップル側でもWii似の特許出願さていたことが明らかになったようです。

アップル、Wiiリモコン的コントローラ特許を出願 - Engadget Japanese

たしかに、Wiiリモコンでのポインティング自体は非常にシンプルな仕組みであり、実装するのは比較的容易かもしれません。ただ、このEngadgetで登録されている図を見るだけだと、あまりにWiiリモコンの仕組みに似ている感じはしてしまいますね。あまり似ていると、たとえ任天堂が特許を取っていなくても実際の商品が「公知例」扱いとなり、特許化はされない気もするんですけどね。

技術的に知的侵害をおこしていないのであれば、相手企業のメリットを流用してくること自体は有用なテクでしょう。ただ、エンターテイメントという商品では、先に実現して商品化したところがもてはやされますからね。MSやAppleWiiに似たデバイスを出したとしても、あまりサプライズ効果は期待できない気がします。熱心なAppleファンとかだと、「安易のよそのネタをコピーするなんてAppleらしくない」と起こってしまうかもしれませんね。

もっとも、今回紹介した特許はまだ出願後の審査段階で、最終的に特許化されない可能性はあります。任天堂Appleも、顧客目線で「客をいかにおどろかすか」を主眼点においているだけに、今後もこうした特許でのからみが出てくるかもしれません。さらなるアイデア流用が具体化するかどうか、今後の展示会などでの説明に期待したいと思います。