「テイルズオブヴェスペリア」海外でXbox360発売をファミ通が確認

昨日のエントリで紹介したテイルズ最新作「テイルズオブヴェスペリアTOV)」がXbox360で独占発売されるという件。これについて、海外に出し抜かれた形になったファミ通が、バンナムに直接確認を行ったようです。

『テイルズ オブ ヴェスペリア』がXbox 360で発売決定 / ファミ通.com

海外ではXbox360発売は確定も、国内は未定

これによると、海外ではXbox360TOV独占販売であることは確定であるとのこと。では、国内は?ということで以下のようなコメントになっているようです。

――日本でも『TOV』はXbox 360で発売されるのでしょうか?
CSプロモーション部 日本国内に関しては、現状すべてが未定です。近いうちに発表できると思うので、もうしばらくお待ちください。

とりあえず、現状日本の展開について話せる内容は無い、ということのようですね。ただ、近いうちに発表できる、というコメントがあるところを見ると、またちゃんとした機会を設けて国内での発表を行おうという感じでしょうか?

しかし、ファミ通も普段はメーカーからのスクープ情報を率先してもらい広報活動的な記事ばかりですが、今回のような状態になると珍しく取材して記事にするという、マスコミっぽい雰囲気になっていますね。ただ、最近ファミ通が後追いだった情報というとドラクエIXのDS版、モンスターハンター3Wii移行、そして今回のTOVXbox360版。どれも見事にPS陣営以外ですね。この辺は、ファミ通の普段の傾向を反映している、という感じでしょうか?

Xbox360先行発売?PS3のマルチ版待ち?

こうした、とりあえず発表を保留するときに「現状未定」というコメントをすることはよくある話です。株式などにも影響があるだけに、広報レベルで思いつきで発言できるような内容では無いですからね。気になるのは、日本での発表内容。普通に考えれば、先日のインタビューで「Xbox360版に専念」というコメントがディレクターより出ていることからも、日本でもXbox360での独占販売、という可能性が高そうです。

ただ、国内のXbox360は現状まだ50万程度とあまりに台数が少ない状態。日本での売り上げが強いテイルズの場合だと、PS3での展開も考えたくなるところでしょう。とはいえ、バンナムはまだマルチ展開用の優れたフレームワークはなさそうですし、PS3版を作るにしても時間がかかることでしょう。そうなると、日本ではPS3との同発にしたいのであれば、海外発売から半年遅れで日本発売とか、今までは考えられないような展開があるかもしれませんね。

開発段階からの判断の影響がこの先も

いずれにせよ、少なくとも海外ではXbox360版のTOVが発売決定。バンナムXbox360先行シフトが発揮されています。果たして、どの段階でPS3も絡んだものになるか。開発費と市場規模の関係から海外も視野に入れざるを得ないHDゲーム機。とはいえ国内でしか売れないゲームがいろいろあるのも確かなわけで、開発環境・プラットホームの決定段階から、サード各社の判断がユーザーにもダイレクトに影響が出てきそうな展開。今後の動向にも注目です。