PS2「らき☆すた」についてファミ通が誤報 〜 公式サイトで直接つっこみ
ゲーム業界における大手マスコミといえばファミ通。昔はファミマガやマル勝など有力雑誌があったのですが姿を消し、今も一応ニンドリやゲーマガなどの雑誌はあるのですが、なんだかんだ言ってファミ通がゲーム業界を代表しているように思います。
その分、ファミ通が公開する情報やレビューなどは市場(特にゲーム問屋&小売り)に与える影響が大きく、いい加減な情報があったりビジネス的な大人の事情による偏向報道などがあると、いろいろとネットで非難されることも少なく無くありません。
そんなファミ通ですが、今回はちょっと面白い「誤報」騒動があったようです。
「個別エンドは4人だけ」というファミ通の記事につっこみ
具体的に今回ファミ通がやらかしたのは、「萌えゲー魂」というギャルゲ紹介コーナー。日頃ギャルゲに厳しいレビュー点数を付けるファミ通も(ただし自社製除く)、ウェブの方では盛んにギャルゲを取り上げていますし、ファミ通誌面でもこのコーナーで新旧のギャルゲを取り上げていますね。その記事で、1/24に出るPS2版「らき☆すた 陵桜学園桜藤祭」を発売前に先取りして紹介する形で記事にし、そこでミスをやらかしてしまった形です。
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問題となったのは記事の中で触れていた「個別エンドはこなた、かがみ、つかさ、みゆきの4人」という記述と「最後の最後は“恋愛”というより“友情”的な流れ」というところ。両方ともわざわざ強調して書かれていたところです。
この部分に対して、なんと「らき☆すた 陵桜学園桜藤祭」の公式HPの方でダイレクトにつっこみが入りました。最初はらきすたキャラがトーク形式で日々ネタ発信していた「今日の一コマ」のコーナー。以下がそのときの魚拓です。
この中で上記の内容に対してらきすたキャラが「そうじゃない」「ひどい誤報」みたいな言い合いをしているという感じです。キャラクタを借りているからか、結構辛辣な感じですね。一部抜粋。
「じゃあ、勝手に書いて、勝手に出しちゃったってことっスか!?」
「マイガッ!モエのクニのジュウニンとして、あってはならないグコウですヨー!」
「それってひどくない?ちょっと納得いかないんだけど。」
「まあね、でもここじゃよくある話だよ。きっとあまりプレイしてないと思うよ。」
「ううう、ろくろくプレイせず記事にするとはなんという暴挙……!」
ネットでの書き込みではこの程度の発言はよくありますが、ゲーム公式ページでここまで書くというのはちょっと珍しいですね。まあ、どれもキャラの個性によくあった内容だとは思いますけど。
ファミ通側もすぐに謝罪〜相手が角川だから?
こうしたつっこみを受けてか、ファミ通側もすぐに訂正と謝罪を出しています。
週刊ファミ通2月1日増刊号92ページの"萌えゲー魂"で掲載している『らき☆すた 〜陵桜学園 桜藤祭〜』(プレイステーション2/角川書店/1月24日発売)の記事におきまして、誤りがありました。攻略対象キャラクターに関して、"メインキャラクター4人を攻略できる"、という趣旨の文章がありますが、これは誤りで、4人以上のキャラクターを攻略することができます。また、"恋愛要素はあまりない"という趣旨の文章がありますが、実際にはそういったことはなく、弊誌編集部の誤りでした。読者の皆様に訂正するとともに、関係各位にご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げます。
いつになく迅速な訂正と、丁寧な謝罪ですね。ただ、これは今回迷惑をかけた相手が「角川書店」だということも影響しているかもしれません。というのも、ファミ通ことエンターブレインは、現在角川グループの参加に入っており、いわば角川書店は親会社にあたる感じなんですよね。
身内に対しての失礼には、非常に適切な謝罪をできるみたいなので、今後他社のケースでも生かして頂きたいですね。
ファミ通謝罪を受けPS2らきすた公式ページも更新
こうしたファミ通の謝罪記事をうけて、らきすたのページも素早く更新されています。
4キャラクターしか攻略できない!という怪情報が出回っておりましたが、まったくそんなことはございませんのでご安心ください。
ゲーム雑誌にて4キャラクターしか攻略できないという情報が掲載されておりましたが、実際にはそれ以上のキャラクターが攻略可能です。詳しくはコチラ。http://www.famitsu.com/game/news/1213095_1124.html (01/19 16:36)
ここでも「怪情報」と言ってますね。個人的には、ここまでダイレクトにファミ通のことを晒すというのも、少し不自然な印象はしています。一応、相手も身内な訳ですからね。
もともとハルヒといいらきすたといい、角川はこれらの盛り上げに、「ネットでの話題性」を積極的に利用していました。HP上に謎をしこんだり、アニメ本編でリアル世界に関わるネタを取り入れたり、思わずネットで話題にしたくなる要素というのを、非常に重視したマーケティングをしている印象があります。ですので、もしかしたら今回の件も角川とエンターブレインとで仕込んだちょっとしたネタだったりするのかもしれませんね。
まあもっとも、仕込みネタだとしても、悪者扱いされているエンターブレインにとってはかなりきついところですよね。親会社に「ろくにプレイせず記事にしている」と暴露されている形な訳ですし。