XboxLIVE大規模障害、米で訴訟に発展

昨年末から生じたXboxLIVEの大規模障害。自分のブログでも連日話題に取り上げています。

XboxLIVEで大規模接続障害発生 〜 おわびでLIVEアーケードのゲーム提供予定 - わぱのつれづれ日記
XboxLIVE大規模障害について日本MSも公式リリース - わぱのつれづれ日記

上記の通り、すでにMSが公式に謝罪のリリースを出し、無料でXboxLIVEアーケードのゲームを提供するという案を提示しています。

日本のユーザは優しい方が多いので、MSKKのアナウンスが遅れた件についてもそれほど強い非難はなく、ゲーム無料配布について「気前がよい」と賞賛する声も聞かれました。ただ、実際には年末年始の貴重な時間にオンライン対戦が楽しめなかったり、ロスオデなどのオフラインゲームでもセーブ時に支障が出るなど不愉快な体験をしたユーザも結構いるようで、そういった人の発する不満とMSKKを擁護する人たちとで不毛な言い争いなども生じていたようです。

北米で訴訟 〜 訴えたのはテキサス州の3人

これに対してXboxのホームである北米では予想通りの展開。訴訟社会で有名なだけに、あっさりと訴訟問題へと発展した模様です。

マイクロソフトの「Xbox Live」サービス障害で訴訟 - GameSpot Japan

訴訟を起こしたのはユーザー3人ということですが、被害者が多数存在する場合ではこうした少人数による訴えが集団訴訟として扱われることもあるようです。

用語−裁判

過去にも、Wiiがリモコンすっぽぬけ問題でリストストラップ交換に応じたとき、集団訴訟をおこされましたが、これも訴えたのは1人でしたからね。

ITmedia News:Wiiリモコンのストラップ問題、米国で集団訴訟に発展か

上記も、ストラップ交換に合わせて集団訴訟が起こされており、今回もゲーム無償配布というアナウンスが出たタイミングで訴訟が起こされています。こうした、ある意味企業側が非を認めて和解案を示した段階で、「丸め込まれるか」と訴訟に打って出るのが北米っぽいやり方なのかもしれませんね。

過去にもあったXbox360集団訴訟 〜 今回も多額の費用発生か?

Xbox360の場合、過去にも集団訴訟が起こされているようです。

Xbox360に欠陥ありとしてアメリカで集団訴訟:Garbagenews.com

上記は発売直後の故障についての集団訴訟で、結果がどうなったかはよく分かりません。ただ、この故障については長い時間を経てから、実際MSが別途史上最大規模の費用を投じて保証期間延長&修理費返還という対応をしています。

Xbox360に史上最大規模の不具合 〜 問われるMSの品質軽視 - わぱのつれづれ日記

今回の件も、損害額は500万ドル以上と予想されると言うことで、結構な額。Wiiのストラップの件はまだユーザーの過失という言い逃れもできましたが、今回の障害はユーザー側では不可避のもので実害が生じているだけに、MS的には不利かもしれません。

一応MSとしてはゲーム無償配布という現物支給で先手を打ったつもりだったかもしれませんが、リアルな保障も求められる可能性もあります。年間契約者には1ヶ月期間延長、月払いのユーザには1ヶ月分返金ぐらいの対応は必要かもしれませんね。

現在会員は800万人以上とMSからアナウンスされています。

Xbox LIVE® サービス開始 5 周年 全世界の会員数 800 万人を突破 - Xbox.com | プレスサイト - プレスリリース

このうちどの程度が有料のゴールド会員かは分かりません。ただ、適当に1割程度と見積もっても、1月分の会費(約4〜8ドル)から換算して全世界で500万ドル以上になってしまう計算となります。世界最大のユーザ数を抱える北米ですので、北米だけでも結構な金額になることが予想されますね。

また、今回の訴えとしては「会員増加を予想できたはずなのに、サーバーを増強しなかったこと」ということなので、訴訟の中でMSの当時のサーバー規模や増設計画の具体的内容が公開されたりするのかもしれませんね。

訴訟関係は、その進捗状況はあまり報道されないとは思いますが、続報に注目していたいと思います。