”アキバのプロ”お勧めはPS3とXbox360?!

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします

昨年は各社の据置ゲーム機が出揃い、その勢力争いで盛り上がりましたが、各ゲーム機について傾向がずいぶん異なるため、まだまだ今後どうなるかわからないところが多数ありますね。年始からの注目はお年玉商戦。これについて、ゲーム関連の記事に積極的な毎日新聞で以下のような記事が出ています。

http://mainichi.jp/enta/mantan/news/20071231mog00m200043000c.html

こちらでは、アキバのトレーダー小林俊一さんとメッセサンオー稲越一之さんがお勧めを紹介。小林氏がPS3を、稲越氏がXbox360を押している形ですね。

ソニー好きの視点で語るトレーダー小林氏

トレーダーの小林氏のコメントは、かなりのソニー好きが表に出ていますね。まずPS3のお勧めソフトとして、オンラインでの完成度やそもそものボリュームなどの点からいろいろと物議をかもし出しているGT5Pを推薦。さらに、PS3の売りとしてBDが見えることをあげています。さらに、「ストーリー性の高いRPGが出るのはPS3」というコメントも。現時点では、FF13が独占販売がアナウンスされているもののほとんど凍結状態、それ以外では本格的なRPGはなく、今後Xbox360からの移植でトラスティベルが出る程度。すでにブルードラゴンロストオデッセイが出ているXbox360と比べると、現時点ではソフト制作がしづらいPS3はむしろ大作RPGには不向きな感もあるのですが、そういったネガティブな分析は特にしていないようです。まあ、あくまでXbox360などはなから眼中になく、Wiiに対してRPG向きという発言なのかもしれませんが。
さらに、Wiiについては「本体は売れるが、ソフトは売れない」とのこと。この記事は1月1日づけなのですが、年末商戦ですらWiiのソフトは売れなかったのでしょうか?まあ、トレーダー自体が中古屋ということで特殊な形態だとは思うのですが、年末商戦も含めてWiiが週にソフト1,2本というのは、さすがにアキバの中でもレアなケースなように思われます。この記事の冒頭が11月末までの書き出しをしているので、コメントを取ったのはもしかすると年末商戦前なのかもしれませんね。

メッセサンオーの稲越氏のコメント

続いては、メッセサンオーの稲越氏。稲越氏は以前から毎日新聞でコメントを出しており、自分も何度か取り上げたことがありますが、そのときはTSUTAYA所属でした。元々メッセサンオーの人だったようなので、戻った形なんですかね?TSUTAYAの人の割にはやたらとゲーマー的な発想での発言が多く、任天堂関連への感がいまいちな印象でしたが、メッセサンオーならマッチしているかもしれませんね。

さてそんな稲越氏の発言は小林氏に比べるとまともです。コアゲー、洋ゲーがそろってきているXbox360を推すということで、理由はまあ妥当なところ。アキバのコアな客層を考慮すれば、アイドルマスターなどをあげているのも妥当でしょう。Wiiに対して「完成度が荒削り」と言う指摘も、的を射ていると思います。

ゲーマー向け視点を代弁?

さて、以上小林氏と稲越氏のお勧めを紹介してきましたが、気になるのはこの記事を掲載した毎日新聞の意図です。もともと、これらの記事は毎日新聞のオタク系ニュース「まんたんWeb」の記事の一つ。そうした視点から、PS系ゲームや洋ゲーなどを好むコアな層の持つ感情を代弁している、という感じなんでしょうかね?

ただ、今回紹介した記事が年末商戦の任天堂ブースとの違和感があるように、以下の記事でも若干おかしな記述が見られます。

歌手で俳優の滝沢さんと今井さんの人気ユニット「タッキー&翼」が、Wii用ソフト「ファミリースキー」のテレビCMに登場する。CMは、1月中旬から放送される。2人がそろってテレビCMに出るのは初めて。滝沢さんと今井さんがスキーウェアを着て、山小屋の前に立ち、ドアを開けたらリビングルームだった……というストーリー。最近ヒットのないWiiのカンフル剤となるか。
http://mainichi.jp/enta/mantan/news/20071229mog00m200018000c.html

12/29の記事の割に「最近ヒットのないWii」との記述は明らかに変ですよね。まあ、バンナムファミリースキーについての記述なので、「最近ヒットのないWiiの(バンダイナムコ製タイトルの)カンフル剤となるか」と注釈を入れるとしっくりくるかもしれませんが。(ファミリースキーは自分がWiiFitを購入したきっかけでもあるので、いい完成度で出して欲しいですけどね。)

ファミ通などの業界専門誌だと、この程度のヨイショ記事は「ゲーム業界を盛り上げるため」という名目の元当たり前に行われています。一方、同じような内容ではある毎日のまんたんウェブなのですが、その記事はYahooなどでは単なる毎日新聞の記事として表示されてしまいます。一般マスコミである毎日新聞だけに、あまりこうした「ゲーム業界」的視点で書いた記事が毎日新聞名目で表に出るのは好ましくないのではないでしょうか?大手ニュースサイトに記事を配信するならば、せめてまんたんウェブだと明確に分かるようYahooなどで表示してもらうようにした方がいいようにも思います。

ともあれ、好みによっていろいろな選択肢があるのが現在のゲーム業界。果たしてこれら記事を見た読者がどのような反応を示しますか。最終的には市場動向で判断することになりそうです。