PS3でDivXとVC-1の動画再生が可能に
ソフトラインナップでは苦戦が続くPS3ですが、AV機能についてはそのハイパワーを用いて純粋なAV機器に勝るとも劣らない機能を充実させていっています。そんなPS3のAV機能に、また一つ魅力的な機能が追加されたようです。
動画用エンコーダとしてポピュラーなDivXとWMVファイル再生に対応した模様です。PC録画している人などは、一旦MPEG-2でHWエンコードで録画後、CMカットやノイズ除去などをしてDivXに再エンコードしてからDVD-Rに保存するというのが結構行われていました。自分も以前PCでTV録画をしていたころは一時期そういう保存をしていましたしね。(途中で面倒になってMPEG-2そのまま保存する or DVD-Video化するようになりましたが)。最近ではstage6などもありますし、DivXはわりとポピュラーなコーデックのように思います。
また、VC-1というのはベースとなるのはWindowsMediaVideo9(WMV9)。中身はH.264と似たような技術が使われており、BDやHD DVDでも採用されているコーデックです。VC-1自体は一応標準化されているオープンな規格でもありますね。
このVC-1はMSが作った規格であり、BDですでに採用済みとはいえファイル再生でもソニーのプレーヤーが対応して来るというのは、MSとソニーのガチンコバトルを見ていると多少印象的な事項ではありますね。
ただ、同じWMVと言ってもWMV7やWMV8はWMV9とは異なった技術。今回PS3が対応したのはVC-1だけのようですので、どうもWMV7やWMV8のコーデックには対応できていない感じですね。最近のPCに付いているWMVエンコーダで作成したモノは基本的にVC-1でしょうが、昔のWMVなどは再生できないかもしれません。
Xbox360では先日のアップデートで対応済み
一方、ライバルのXbox360ですが、12/4のシステムアップデートで一足早くDivXの再生には対応していました。
Xbox 360がアップデートし、DivXファイルの再生に対応
自分も早速試してみましたが、再生できるものもあれば出来ないものもある、といった感じですかね。Xbox360での動画再生は、デブロックなどのポスト処理がそこまで強くかかっている感じはせず、PC上でffdshowなどを使ってポストプロセス付きで再生した方が綺麗な感じもします。
また、WMVについては元々MSの規格と言うことで前から対応していたようです。
汎用メディアプレーヤーとして利用
自分がXbox360での動画再生を試した限りでは、シークバーなどで手軽に再生位置を調整できず、早送りなども微妙に使いづらくて、PCと比べると使い勝手が下がるところです。まあ、こうしたビデオ機器では仕方ないですけどね。
ただ、一方でHDTVを使って大きな画面で動画再生をしたい、というニーズには非常に有効かもしれません。自分はPCから直接TVに繋いで出していますが、PCとTVとが離れている場合などは、PS3やXbox360のネットワークプレイヤーとしての側面が活躍することでしょう。(あいにく自分は未だにXbox360とWindowsXPのPCとの連携がうまく言っていませんが。)
高性能ゲーム機でありながら、メディアプレーヤとしての側面も見せるPS3とXbox360。PS2がDVD目的で多数買われたように、メディアプレーヤ代わりとして購入するような需要も今後それなりに伸びてくるかもしれませんね。