オンラインメディアでの「Wii Fit」の紹介について

Wiiの年末商戦目玉として発売されたWiiFit。発売二日で25万台を販売しその後も売れ行き好調な感じで、年末商戦へ起爆剤として、Wiiにおける好材料となっていますね。

Wiiフィット (「バランスWiiボード」同梱)

Wiiフィット (「バランスWiiボード」同梱)

自分も、毎日欠かさずプレイしています。大体毎日運動時間15〜20分程度のプレイ。ウィーボからは「1日30分」と言われるのですが、30分プレイしようとすると短いものでは多数プレイしないといけないですからね。基本的にヨガ・筋トレ・有酸素・バランスを、各1つプレイするのを目安としてやっています。それでも、軽く汗をかくので運動負荷があることが分かりいいですね。

こうした運動に対し、運動量の目安となる数値としてはあくまで運動時間のみ。激しい運動でも楽なものでも同じ時間でしか判断されず、消費カロリー表示などもないので、どの程度効果があったのかは直感的には分かりづらいところがあります。バランスをどの程度維持できたかで指標はでますが、これは直接的な運動効果とは思えませんしね。最終的には体重の推移で判断することになるわけですで、あくまで健康維持のための一つツール、と言った印象です。ただ、自身のダイエットなどへの動機付けとしてはいい材料と思っていますけどね。

「楽しい度」「汗かき度」なる指標を用いる日経トレンディ

さて、そんなWiiFitですが、上記のようにプレイしていない人には何がどう楽しくて、健康維持に役立つのか伝えづらいところもあるのですが、日経トレンディのネットで頭をひねった紹介記事が書かれています。

「Wii Fit」を実体験!インドア派3人が採点する「楽しい度」「汗かき度」 - 日経トレンディネット

WiiFitの効果を、実際のプレイした人の感想をふまえて紹介。さらに、「楽しい度」「汗かき度」なる指標でランク付けをしています。いかにも日経トレンディっぽいというか、宣伝記事っぽい感じですね(実際に金銭が生じているかは知りませんが)。「楽しい度」「汗かき度」なる指標の付け方は、麻倉怜士氏の「感動度」(参考)にインスパイアされたんでしょうか?なかなかのトンデモ指標で、別の意味で面白いです。

ちなみに、以下のページを見ると、この記事を書いた稲元徹也という方は、野安ゆきお氏が取締役を務める「ターニング・ポインツ」所属の方のようですね。

(番外編)「からだ測定」でBMI値の変化が一目瞭然 - 日経トレンディネット

野安氏も桃太郎王国提供のブログや日経ビジネスのサイトで連載記事を書かれていますが、稲元氏は多少芸風が違うと言ったところでしょうか。

野安の電子遊戯博物館
デジタルエンタメ天気予報 (デジタルエンタメ天気予報):NBonline(日経ビジネス オンライン)

普通のゲームとは違った販売戦略

スポーツナビなどでもWii Fitのタイアップ記事が載せられており、任天堂Wii Fitにかける意気込みはこうした広報戦略からも伝わってきます。

スポーツナビ | スポーツナビ×Wii Fit

ただ、個人的にあまりこうした宣伝臭のする、作られた記事は、逆にうさんくさい印象を与えないかとも思うのですけどね。脳トレ同様、このWiiFitもそこまで明確な科学的根拠があるものでもないですし、なんか通販番組で出てくる健康器具の体験者意見みたいな感じなってしまうような気もします。まあ、ものがものだけにこうした宣伝方法にならざるを得ないのかもしれませんが。

どちらかというとブログやSNSなどで知り合いやよく見るサイトの人が自分の言葉で語る口コミの方が、こうしたアイテムは効果がありそうな気もします(まあ、こっちもアフィ目的なものもあるでしょうが)。以下のサイトでもいろいろとWii Fitを使った運動法などが紹介されており、なかなか参考になりますし。

WiiFit|にゃーのダイエット日記

バランスゲームなどゲーム的要素もありながら、健康関連器具としての側面も強いWii Fit。販売対象も、広告戦略としても独特の展開を見せる製品だけに、果たして年末年始でどこまで売上を伸ばせるのか、興味深いところです。