DVD再生機能搭載Wii、2008年以降に延期

現状据置ゲーム機の中で毎週一番の売れ行きを見せているWii。毎年ゲームの売れない秋には大きく売上を落としていましたが、最近は年末に向けて徐々にまた売上を伸ばしてきています。ただ、キラーソフト「スーパーマリオギャラクシー」を出した割には週間本体売上増加は約1万台ほどで、自分が予想していたよりは上昇分が大きくない感じがしますね。先週Xbox360に屈辱の敗北を喫したPS3も、11/11に新型PS3が発売されるので念願の週販Wii越えが達成されそうな雰囲気はあります。(もっとも、日曜日発売という変則的なもののため、週販集計には1日分しか入らないのがネックですけど。)

さて話をWiiに戻すと、とりあえずマリギャラでのブーストは静かめの出足だったため、この後のバイオ、ナイツなどのゲーム群やWiiFitに拡販の期待がかかるわけですが、一つ年内の案件として残っていたものとして「DVD再生機能付きWii」というものがありました。これについての経緯は以下のエントリで一度語っています。

来年新型?迷走するWiiのDVD再生対応 - わぱのつれづれ日記

Wii発売前からDVD再生を匂わせながらWii発売日にはDVD再生機能は見送り、かと思ったらすぐにDVD再生機能付きWiiのアナウンスと、迷走していた感じですね。その後、2007年内の発売をアナウンスしながらも放置、今年も後2ヶ月を切ったところで、ようやく正式に「延期」のアナウンスがなされました。

任天堂、DVD再生対応「Wii」の年内発売を見送り
DVD再生Wiiは延期、来年以降 - Engadget Japanese

たしかに、現状のWiiにおいて重要なのはリモコンなどを生かしたWiiらしいゲームの提供であり、DVD再生機能はあまり本質的ではないでしょう。ただ、DSワンセグチューナーの件といい、出すと公言しておきながらずるずると後のばしにしていく姿勢は、正直印象はよくないですね。任天堂は、ゲームでも「品質向上のため」ということで延期を繰り返すことが多いですが、あまり繰り返されると感覚が麻痺して来るというか、普通のゲームの発売日ですら当てにならない感じさえします。

別にこれは任天堂に限ったことではないんですけど、こうしたグダグダ感は、ひいては注目度、関心、好奇心の減衰にもつながってしまう気がするんですけどね。適切なタイミングでアナウンスして消費者の興味を引き、適切なタイミングでリリースすることでムーブメントをおこすことは、エンターテイメント企業としては重要なことだと思います。

今回、戦略的問題から来年に延期されたWii。どうせなら、色展開やフラッシュメモリ容量増加などの対策も含めて、意味のある製品を出して欲しいものですね。