DS用ワンセグチューナー「DSテレビ」オンライン予約開始 〜 機能詳細も

2006年2月に発表しながら1年半以上発売日が決まってこなかったニンテンドーDSワンセグチューナー。

任天堂、ニンテンドーDS用のワンセグ受信カードを年内発売

その間にワンセグ携帯はすっかり当たり前のものになり、ライバルのPSPワンセグチューナー発売を先に実現されてしまうなど、かなりグダグダ感のある展開でしたが、先日とうとう「DSテレビ」として11/20の発売が発表されました。

DS用ワンセグチューナーついに登場!〜その名も「DSテレビ」 - わぱのつれづれ日記

そんな「DSテレビ」ですが、販売は当初はオンライン販売のみ。その予約が本日から開始され、同時に特徴や機能紹介のページが一気に拡張されているので紹介してみたいと思います。

ワンセグ受信アダプタ DSテレビ

遊び要素あれこれ〜「プレイやん」似のキャラも

まず、DSテレビの機能全体を把握するのには、トップページの紹介動画を見るとよいでしょう。DSテレビの装着から携帯性、搭載されているモードなどなど、一通り分かりやすく紹介されています。

特長のページでは、まず全体の概要が触れられています。

ワンセグ受信アダプタ DSテレビ:特長

個人的に見た瞬間笑ったのが、下のところにある「TVやん」モード。これは、知っている人は知っていると思いますが、明らかに「プレイやん」のキャラの後継ですよねw。

プレイやん

プレイやんは、GBA用のマルチメディアカードリッジで、SDカードを挿入でき、MP3だけでなくMP4動画も再生できて独自イヤホン端子からクリアな音で再生できるなど、GBA用にしては非常によくできたものでした。ただ、オンライン専売であったり、ニンテンドーDS Liteに出すと出っ張りが目立つなどの点もあって、あまり多くは売れていなかった印象があります。

そのプレイやんには、シンプルなモノクロで書かれた独特なキャラが存在していました。リズム天国でも、ゲスト出演したりしていましたね。今回のDSテレビも、おそらく同じチームが開発に携わっているのでしょうか、この「プレイやん」キャラが「TVやん」として登場している感じです。

さて、この「TVやん」というモード、実はかなり謎な感じですね。説明書きは以下のようになっています。

テレビを一緒に観てくれる仲間を集めておきました。大勢でテレビを楽しみたい時にどうぞ。

…まあ、なんというか、適当にワラワラとこのTVやんが下画面で出てきて、いろいろとコメントしたりするんでしょうかね。タッチペンで触るとリアクションを取ったりとか、そういった遊びがあるのかもしれません。ワンセグだと最近「ツンデレワンセグ」という馬鹿馬鹿しい遊び要素を持ったプレイヤーもありましたが、流石任天堂だけあってこのDSテレビも遊び要素を抑えている形ですね。

その他、メモ機能なんかは明らかに台所でDSテレビを使う主婦層を意識した機能でしょうか?ワンセグ携帯よりも、なれてない人にはタッチペンの方が素早くメモを取るには良さそうですし、レシピや懸賞関連のメモなどには便利そうです。また、受信エリアを記録して旅を模す「TVの旅」なんかも、ワンセグ携帯でも出来そうな機能ではありますが面白いアイデアですね。データ放送に対応しない分、こうしたちょっとした遊び部分を増やしている形です。(もっとも、各々さほどボリュームはなさそうですけどね。あくまでおまけというか。)

独特のアンテナ機構〜折りたためばコンパクトに

続いて、以下のページではDSテレビの本体機能について詳しく紹介されています。

ワンセグ受信アダプタ DSテレビ:DSテレビを観るためには

前のニュースリリースでは、ほとんどこのあたりの紹介は無かったですからね。一応小さい画像はありましたが。折りたたんだときのイメージなどがよく分かるかと思います。専用キャップで端子部分もシンプルに保護できるみたいですね。カード横にあるボタン状のものの説明がありませんが、予想するところだと、アンテナ部分のロック機構かと。折りたたむときにはこのボタンを押してロック解除して折りたたむ感じなのではないですかね?

拡大表示対応〜縦持ち表示も可能

機能のページでは、肝心のワンセグ視聴について説明されています。

ワンセグ受信アダプタ DSテレビ:機能

画面表示は、DSの解像度が256×144196でワンセグの映像より小さかった点が課題とされていましたが、やはりパンスキャン表示とレターボックス表示の両方を対応してきたようですね。地デジでもSDアプコンでサイドに黒い領域があるような番組が未だ結構ありますが、そうした場合はパンスキャン表示しておけば一応ドットバイドット(等倍)で表示することができます。ワンセグ放送は320×180の16:9放送が多いですが、ワイドであっても現状は文字スーパーは4:3テレビで見た時を想定して考慮された配置になっていますしね。DSで見る程度ならずっと拡大表示でいいかもしれません。

その他、専用外部アンテナの写真も初公開されてますね。元々DSテレビ自体に大きなアンテナが付いているだけに、こっちの外部アンテナは吸盤&ケーブル付きで、電波感度のいい場所に固定して設定するイメージなようです。電波感度にこだわっているだけある付属品ですね。別売りマグネットスタンドも、たしかに親和性は良さそうです。

また、縦持ち表示も切り替えて可能なようです。画面は小さくなりますが、右手で持ってみるにはいいかもしれませんね。ただ、この写真にあるようにスマートなアンテナにはならないように思うんですけど。なんで縦持ちだと、アンテナベースの棒状部分がはみ出ていないのでしょう?全般的に、アンテナのごつさをごまかすような写真が多いのはちょっと気になるところです。

任天堂らしい配慮のきいた製品

以上、今回追加されたページを見てきましたが、ニンテンドーDSブラウザーなどでも見られたように、非常に丁寧な作りになっているのは好感が持てます。再生時間は最高輝度だと約3時間半。元々バッテリ持ちのいいDSだけに、通勤の行き帰りぐらいは持ちそうな感じですね。もっとも、通常使用と比べると充電頻度を増やさないと行けなそうですが。

自分はすでにワンセグ携帯を持っているので、DSテレビを買うつもりは今のところ無いのですが、単純にデジモノとして興味がわく製品ではありますね。はてなブックマークで登録数が150ぐらいあるなど、関心度は高いようですし、果たしてどの程度売れますか。

はてなブックマーク - ワンセグ受信アダプタ DSテレビ