メタルギアソリッド4の発売時期延期〜2008年第一四半期へ

PS2互換性を切り捨て内部設計なども併せて4万円を切る価格で勝負に出るPS3PS2互換を切った理由として「PS3ソフトの充実」ということがげられていましたが、開発が難しいためかなかなか数がそろっておらず、そのソフトラインナップ不足が最大の不振要因とも言われています。

PS3といえば、発売前から「FF13」、「GT5」、「MGS4」が看板タイトルとしてあげられていました。しかし、現状ではFF13がまだ大きな開発の進捗が伝えられず、「GT5」は完成はまだまだ先でとりあえずプロローグでの特出しリリースという状態。唯一、MGS4だけが東京ゲームショウでもプレイアブル出展するなど、発売が形になって見えている感がありました。

約半年の延期〜理由は「より多くの方々に楽しんで頂くため」

しかし、そうした状況ながら重要な年末商戦には間に合わないことが伝えられていたMGS4。それでもなんとか「今冬発売」と年度内の発売を目指していたわけですが、それも困難となったようで発売時期延期のアナウンスがなされました。

『METAL GEAR SOLID 4 GUNS OF THE PATRIOTS』 の発売時期について

延期後の発売予定はとりあえず「2008年第一四半期」。つまり、2008年4月〜6月の間ということですね。あと約半年後ということでしょうか。

ちなみに延期の理由は以下の通り。

世界中のより多くの方々に楽しんで頂くために、さらなるクオリティの向上が必要であると判断しました。

この「より多くの方々」という言葉が結構微妙ですね。PS3オンリータイトルという性質からすれば、「楽しんでくれる人」をより多くする、つまりより面白いゲームにする、難易度を調整するなどと解釈できます。ただ、すでに日経などでコナミの経営者から度々マルチ展開を匂わす発言がなされていただけに、ネットでも再びマルチ疑惑が出てきている感じです。実際、カプコンデビルメイクライ4などはPS3オンリーなものを発売延期してマルチ展開してしまいましたしね。

まあもっとも、万一マルチにするにしてもさすがに時限式マルチでPS3発売から1年後とかになるとは思いますけどね。ちょうど、Only on Xbox360で発売されたロストプラネットPS3でも出るのと同様に。HDゲーム市場が立ち上がりきっていない現状ではマルチプラットホームをサードメーカーが取るのは、経営判断としては世界的に今や当たり前になってきているので、せいぜい時間差を設けるぐらいじゃないでしょうか?

年末商戦、据置ゲーム機で笑うのは誰か

明日はいよいよWiiではスーパーマリオギャラクシーが発売。減少が続いていたWii本体の売上も先週ぐらいから少しづつ持ち直していただけに、今週はマリギャラ効果で久しぶりに大きな本体売上が見込まれます。
また、国内では爆死が続くXbox360も、明日から値下げ&バリューパック&AC6&大量プラチナと、ここで売らなきゃいつ売るんだという攻勢をかけてきています。店頭での存在感は相変わらず薄いですが、ネットでは軒並み通販で売り切れが出たり、なかなかの盛り上がりを見せていますね。フラゲ情報では、CPUシュリンク版falconや比較的静かな方のBenQドライブなどの情報もいくつか出てきているようです(ばらつきがありそうな雰囲気ですが)。
PS3も、ソフト不足とはいいながら11/11から新型PS3を投入。とりあえずGT5プロローグ、ヘブンリーソード、ラチェットなどを目玉として迎え撃つ形。果たして、4万を切る価格・PS2互換機能の省略などに消費者はどういった判断を下すのでしょうか?

年末年始の商戦を占う意味で、ここ2週間ほどの各陣営の売上に大注目です。