SCEA、北米で「Singstar」同梱のPS2新モデル投入

世界的に伸び悩みを見せるPS3。ただ欧州でPS2非互換の新モデルを2万以上値下げして投入して今のところ好調、北米でも11/2から導入し、日本でも11/11から投入と、注目が集まってきています。
一方で、SCE的にはPS2PSPという既存のプラットホームは比較的好調。PS3の逆ざや構造やソフトの不振の一部をカバーするような状態になっています。特に、日本でもPS2の本体売上は週販ではPS3と同等。ソフトの売上でもWiiPS2のマルチであればPS2が圧勝といったように、前世代王者としての存在感を未だ強く見せています。

そんな状況を反映してか、海外ではここに来てPS2に新たなソフト同梱モデルが登場するようです。

ソニー:「プレイステーション2」新型モデル、米市場投入−11月初め - Bloomberg.co.jp: 海外トップニュース

海外人気カラオケソフト「Singstar」を同梱

同梱されるソフトは「Singstar Pop」というソフト。Singstarは日本では発売されておらず、自分もほとんど知らないのですが、調べてみるとどうやら「採点システム付きカラオケ」ゲームみたいですね。Wikipediaを見ると、海外ではかなりヒットしているタイトルらしく、マルチミリオンヒットを記録しているそうです。

SingStar - Wikipedia, the free encyclopedia

また、ページ最下部のところを見ると、相当多くのバージョンのソフトが登場している模様。ある意味、ビートマニアとかの音ゲーと同じような展開を見せているのかもしれませんね。PS3でも予定されており、イベントなどでも紹介されていました。

Game*Spark - : PS3でカラオケだって次世代だ!『SingStar』トレイラー by Miu

マイク2本と薄型PS2の同梱パッケージ

今回発売されるパッケージの写真については、以下のサイトで見ることができます。

The Bitbag - Sony Gives Us A Singstar PS2 Bundle For A White Christmas

同梱されるのは、Singstar Popというソフトと、マイク2本。本体は白色の薄型PS2で、型番まではまだ分かっていません。もともとSingstarはこうした色合いなようなのですが、パッと見た感じが妙にWiiと似ている感じがします。パーティゲームの要素が強く、実際の人間の行動(歌)を認識させてゲームを楽しむという意味では、Wiiと思想も同じような感じですしね。

価格は149ドル。現状の単体の価格は129ドルなので、20ドル高くなって同梱ソフト+マイクという感じですね。

PlayStation 2 - Wikipedia, the free encyclopedia

PS2PS2」「PS3PS3」という戦略か

以上、北米の同梱パックの紹介をしてきましたが、PS3を発売してなお前世代機種のPS2に同梱パックを用意するあたり、SCE的にはPS2PS3を同時に展開していくという姿勢みたいですね。PS2はコアからライトまで全てを巻き込んだハードでしたが、現状のPS3では本体価格が高すぎてとてもライト向け展開が出来ていません。コストダウンも予定より遅れ気味になっているそうですから、ライト向けではWiiに引き去れ続けるのが目に見えてます。それに対して、SCEAとしても明確に「PS2」でとりあえず対抗していくということにしたのでしょう。

先日紹介した「PS3からPS2互換機能を取ったのはもっとPS3ソフトを買ってもらうため」という発言をしたトレットン氏は別の記事で以下のような事も言っています。

Tretton氏はこう答えている。「1年前、PS3が発売されたときの価格は599ドル(US)でした。当時は、その価格でPS2互換機能とPS3テクノロジーの両方が手に入ったわけです。今日、399ドルを払えば同じPS3テクノロジーが手に入ります。そして、PS2本体は129ドルで買えます。つまり、528ドルを払えば2台とも購入でき、1年前と同じことが実現できるのです。これが消費者にとって必ずしも悪いこととは思えません」
SCEアメリカのCEOが“互換機能なしのPS3+PS2は1年前のPS3より安い”と:欧米ゲーム事情/ゲーム情報ポータル:ジーパラドットコム

新型PS3からPS2互換性を除いたことで、ある意味「PS2PS2でローエンド路線」、「PS3PS3でハイエンド路線」というようにはっきりとゲーム機としては色分けした感じもしますね。で、どっちも欲しいなら両方買ってもお得!というのがSCEA的姿勢のようです。

あとは、PS2の互換性なしにPS3の力だけでどこまで伸ばすことができるか、PS2がいつまでローエンド路線をWiiに浸食されることなくがんばれるか、このあたりがSCEのこの先の収益を大きく左右してきそうですね。ソニー本体や投資家からも絶えず大きなプレッシャーをかけられているだけに、今後のPSプラットホームの安心感を増すためにも、これからが正念場です。