TGS2007レポート(ソフト編)〜『デカスポルタ』

東京ゲームショウの続いてのレビューはハドソンのデカスポルタ。ハドソンブースでも、高橋名人がずっとグラビアアイドルと楽しそうにデモしてましたね。

DECASPORTA デカスポルタ 公式サイト

待ち時間としては20分程度。体験場所も1階だけでなく2階にも用意。体験方法は流石WiiSportsのフォロワーだけあって、まさに体験方法までそのままトレース。体験スペースも大きめに取っており、2人一組での対戦プレイとなっていました。

選択できたゲームは、10個入っているゲームのうちの3つで「アーチェリー」「スノーボード」「バドミントン」。このうち、自分は「スノーボード」と「バドミントン」を体験してきました。「アーチェリー」も待っている間に後ろから見ていたので、その感想も紹介してみたいと思います。

スノーボード

まず体験したのはスノーボード。操作方法としては、ちょうどポインティングと同じでリモコンの先をテレビに向けて構える形ですね。正直、リモコン横向きの方が操作自体はしやすい気もするのですが、そこはお姉さんの説明では「スノーボードっぽく」ということのようでした。実際、なかなか新鮮でしたけどね。

操作方法としては、リモコンを左右に傾ける、つまり手を左右にひねることで曲がります。そして前に傾ければ加速、後ろに傾けると減速ということで、一応スノーボードの操縦をなぞっている感じです。

競技としては「スノーボードクロス」を採用しています。オリンピックで有名になった、4人で一気にまとめて下り降りる奴ですね。ゲームとしては、とにかく加速して進む感じですが、あまり加速するとカーブに曲がり切れません。あと、スノーボードクロスだけに、他の選手と接触すると転倒し、かなり大きな時間ロスになります。そうした点は結構リアルに出来ている感じですね。

勝負は結局僅差で負けてしまいましたが、パーティゲームとしてさくっと遊ぶには結構楽しめそうなレースゲームでした。

「バドミントン」

バドミントンは、要するにWiiSportsのテニスですね。ただ、WiiSportsのように左右分割ではなく、クオータービュー的視点になって一画面での対戦となります。

ショットのバリエーションとしては、フォアとバック、それから振りの強さによる手前・奥の打ち分けぐらい。あまり凝った球筋はなさそうです。ただ、シャトルを打つときはかなり引きつけないとダメで、早めに振ると空振りし、その後の硬直期間のせいで間に合わなくなることがしばしばありました。普通に打ち返すだけだといつまでたってもラリーが続いてしまいましたが、前後を打ち分けるとそれなりにリズムが狂わされますね。

あと、高い弾道の弾は、シャトル上に現れるマーカーが点滅したときにタイミングよく打つとスマッシュが打つことができるようですが、自分はうまく行きませんでした。

「アーチェリー」

これは、見ていただけでしたが、結構面白そうな印象でした。ある程度の距離離れたところの的に向かってポインティングで狙うのですが、これが思ったよりも標的が小さい。赤い四角のポインタカーソルが画面上に出るのですが、この大きさと的全体の大きさが一緒ぐらい。さらに風の影響や矢が落ちていく影響もあるようなので、結構「ぶれる」要素がありそうです。さらに、的の距離も後から離れていって、さらに小さくなりますし。

おどるメイドインワリオのダーツは、的が大きいので慣れてくると簡単でしたが、このアーチェリーはぶれずに照準を合わせ、Aボタンを押せるテクニックが必要になってきそうです。

まとめ 〜 実に素直な「WiiSports」のフォロワー

やってみた感想ですが、まさにWiiSports風の作り方、というところですね。コンセプトが全く一緒というか。誰でもぱっと触れて、その場で楽しめるという点ではWiiSportsユーザーには受け入れやすいと思います。また、アーチェリーやスノーボードなど、WiiSportsではなかった操作も、WiiSportsしか買っていないようなユーザーには新鮮かもしれません。どれもそれなりに工夫されている感じですし。

ただ、グラフィックは正直粗いですね。キャラも、せっかくMiiというものがあるのにそれに対応してませんし。正直このキャラはジャパネットたかたのCGに見えてなりませんw。とはいえ、狙っている客層がまんまWiiSportsであり、それは現Wiiユーザーの2/3近いですからね。グラフィックはあまり重要な要素ではないのかもしれません。

あとは、年末商戦に間に合うかどうか。価格も5040円とそこそこ手頃ですし、ゲームも10個入り。年末にパーティゲームとして楽しむ程度ならありな感じじゃないでしょうか。あとは、WiiSportsフォロワーらしく、いかにWiiSportsを買ったユーザーに同様のソフトであることを効果的にアピールしていくかですね。広報担当の高橋名人の手腕に注目です。