フォーエバーブルー エンディング後感想

WiiSports以降ソフト不足気味のWiiで、個人的に期待していたタイトルだったのが「フォーエバーブルー」です。

フォーエバーブルー - Wii

フォーエバーブルー - Wii

ただ、発売日にフリーズバグが見つかり回収騒ぎとなるなど、ゲーム以外での話題の方が大きくなってしまった感じはありますね。

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自分がプレーした際のファーストインプレッションを含めたレビューは以下で述べています。

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お盆に親にやらせたときも結構好評で、リモコンによるシンプルな操作性の威力を感じましたね。その後、ずっと放置気味だったのですが、今日久しぶりにプレイして一気にエンディングまでプレイ。その中で、上記に上げたレビュー以外に感じた粗などの感想を以下に記してみたいと思います。(※注意 ネタバレを激しく含んだ内容となっていますので、読まれるかどうかは個々の判断に任せます。)


エンディング後感想

とりあえず、クリアまでの時間は10時間ぐらいですかね。一応、海図をすべて塗りつぶし、エンディングを見たまでのところです。クリア時間的には、個人的にはぼちぼちな感じです。何十時間とかかかってしまうと、自分の場合一つのゲームを何週間もかけないとクリアできなくなってしまい、いろいろなソフトで遊べなくなってしまいますからね。

ただ、クリア時間よりも、ちょっとボリューム感の不足については感じました。最初の頃はかなりまったりとやっていましたが、途中からは純粋にストーリーを負う感じで、若干作業感のあるプレイに。というのも、予想していたよりも魚の種類や数が少ないこと。海中で、魚もなにもなく漂う時間が思ったより長かったんですよね。

中盤の遺跡クリアぐらいまでは細かいイベントも多く、知らない魚も次々に出てきてよかったのですが、それ以降は助手の人の悲願という「ホワイトマザー」なる白鯨探しだけ。新しい海洋に行くことも少なく、行っても鯨の巡回ルートを探すぐらいで、新しい魚の出会いとかがあまりありません。しかも、魚自体がまばらで知った魚ばかりというのが、モチベーションの低下につながりました。エンディングも、そう言う点もあってか、それほどの感動はありませんでしたね。

結局、海図を埋める作業はしたのですが、これも作業感が強かったですね。もうちょっと、新しい場所に行ったらゾクゾクと物が落ちているとか、初見の魚がいるとか、ちょっとしたイベントがあるとかあってもよかった気がします。新しいエリアの説明がちょっと演出入って出てくるぐらいでしたからね。

MP3の再生もためしたのですが、まず音量調節ができないのが結構痛かったり。TV側のボリュームを落とさないと調整できないというのはちょっといまいちかも。しかも、TVのボリュームを絞ってしまうと効果音まで小さくなってしまいますからね。あと、海の中に潜るときに、任意のMP3ファイルを選べないのもちょっといまいちでした。デッキで選択したMP3しか聴けないんですよね。さらに、海中で音楽を変えることもできません。イベント時の音楽切換にも対応していませんし、思ったよりもMP3再生が生かせていないなぁ、という感じです。プレイリストを使ったシャッフル再生ぐらい、ライブラリ化して各社使えるようにしておいてもよさそうな感じです。(あと、一回プレイしていてループ再生に失敗し、フリーズしたかと思うほど止まったこともあります。その後なんとか動き始めましたが、音は再生されず。セーブもしばらくしてなかったので、ちょっとどきどきしましたね。ちなみに交換前の初回版です。)

その他、期待していた潜水道具のパーツも、あまり手に入らず。一応、攻略サイトを見るとガイド依頼に対して客の目的の魚を見せてあげると、お礼にもらえるようですが、自分の場合2回連続で見つからず、あまり増えませんでした。そもそも、ガイド自体5回ぐらいしか行わなかったんですけどね。地図埋め作業と並行してやる感じでしたし。

それ以外だと、魚の説明がどれも似たようなものが多いのもいまいちだったでしょうか。また、生息地域も完全にこの仮想世界に依存した説明になっていたのも残念。せっかくの仮想ダイビングソフトで、図鑑的に魚の情報を知れるのですから、魚の説明ぐらい現実世界に即した説明であってもよかったように思います。

まとめ

以上、いろいろ述べてきましたが、どうもエンディングを迎えての感想となると、若干ボリューム不足は否めない感じです。別に、長大なストーリーを用意しろとか危険要素を増やすとかそういうことでなく、ただ海中をまったり漂うだけにしても、もっと魚の量が欲しかったですし、変化が欲しかったところです。ほんの少しずつでもいいので、「前のダイブとは違うこと」を見せられていたらよかったのに、と思うんですよね。中盤までは、小刻みに進むストーリーと、それに付随するイベントがその役割を果たしていましたが、中盤以降がちょっとマンネリな感じです。

一応、この後まだ海賊船のイベントが残っているようですが、そこまでやるかどうか。前のレビューでは「ライトゲーマーからやりこみゲーマーまでおすすめ」と書きましたけど、やりこみゲーマーにはちょっと物足りないだろうな、というのが今の感想です。Wii mk2のレビューも見ても、まあだいたいそういった感想が多いですしね。

Wii mk2 / FOREVER BLUE

このゲームはnintendogsと同様で、ある程度繰り返しパターンな内容であっても、純粋に動物とふれあうことを楽しめる人向きというところでしょうか。実際、デッキでアザラシなどとたわむれるのは結構癒されますし。nintendogsを長期的にプレイできた人なら、このゲームも長期間プレイできるかと思います。あとは、親にやらせても結構楽しんでもらえたので、実は接待ゲームとしてもちょろっと遊んでもらうにはいいゲームなのかもしれません。

とりあえず、個人的には環境癒しゲームなら、それはそれで変化やボリュームはある程度必要なんだな、という感想をもった形です。今後もこの手のジャンルのソフトはWiiで出てくるでしょうから、長期的にプレイできるよう小刻みな変化などにより気を遣って頂けるといいかな、と思います。