ドラゴンクエストIX 2008年予定に延期

PSPの発売2周年である2006/12/12に、嫌がらせのようにDS向けに電撃発表されたドラゴンクエストIX。岩田社長まで同席して大々的に2007年発売を発売、TVCMまで打ったDQ9ですが、2008年に延期されることになったようです。

スクウェア・エニックス、DS「ドラゴンクエストIX 星空の守り人」。発売日を2007年から2008年に変更

まあ、過去にさんざん延期を繰り返した狼少年のドラクエですし、今回も先日のすぎやまこういち氏のインタビューで「堀井氏のひらめき待ち」みたいな発言をしていたり、DQ9が出るはずの2007年末にDQIVのリメイクが予定されていた時点で、もう大体の人は予想していた展開だったらしく、「やっぱりねぇ」という反応がほとんどですね。

最初アクションで発表されていたものが、途中でコマンドバトルに戻ったりしていましたし、今回は4人マルチプレイもあったりしますので、正直開発が順調じゃないところもあるのかもしれませんね。DQSのチューニングに時間がかかった、ということも影響しているかもしれませんが。時間をかけてクオリティが上がってくれるならいいんですけどね。DQSは、正直堀井氏がチューニングしたわりには評判いまいちなところはあるので、ちょっと心配なところはありますが。

ユーザーを振りまわさないような発売予告を

しかし、毎回こうも遅れるのならば、もうちょっと慎重に発売予定の発表ができないもんですかね、ドラクエは。セガサターンユーザーだった自分は、FF&ドラクエの相次ぐPSでの発売宣言で、そこまで劣勢でもないのに一気に引導を渡されてしまった苦い経験があるので、正直こうしたいい加減な発表は好きじゃないですね。

冒頭でも書きましたが、12/12というPSPの2周年での発売、岩田社長も同席しての発表、そしてすぐにCMでDQ9発売をアピール。明らかに、DSがPSPに対して完全勝利していることをイメージさせる政治的道具になっている感じがするんですよね。

実際、知り合いでもDSでのドラクエ発表を知り、2007年末だとDSが売り切れで買えないかもしれないからと、早めに本体を購入した人がいます。その人は純粋にドラクエ好きで、他のゲームはやらなくてもドラクエ本編だけは必ずやるという人。ドラクエ新作が出ることを本当にうれしそうに話していたんですよね。今回のような発売延期は、そうした無邪気なファンの心を踏みにじる行為ではないでしょうか?

「どうせドラクエだし」といった言葉に開発側、発売側が慣れる事なく、ユーザーを振りまわしたりがっかりさせることがないような、そうした適切な発売予定の発表をスクエニにはお願いしたいものです。堀井氏も、面白いゲームにすることは重要ですが、「延期=面白さ」とは限らないわけですし、発売予告と両立できるよう善処していただきたいところです。