Wiiにも影響〜Flashの脆弱性発覚

直感的操作でWiiSportsが特に受けているWii。ただ、それ以外にもゲームをあまりやらない人たちをなんとかゲーム機に触れさせようと、ゲーム以外のアプローチとして様々な要素をチャンネルとして提供していたりします。そんな中で世間の注目が大きかったのがインターネットチャンネル。テレビで手軽にYouTubeを楽しめるというのが一つの売りで、これを意識したサービスとしてはてなRimoなど様々なサービスが生まれたりしました。最初は体験版としての公開で、そのあと様々な修正が加えられた正式版が配信されたりしましたね。

わぱのつれづれ日記 - Wiiインターネットチャンネルお試し版レビュー 〜 起動・ページ表示編
わぱのつれづれ日記 - 様々な変更が加わった正式版〜インターネットチャンネルレビュー

個人的には、正式版になって16:9での表示解像度が小さくなったことが痛かったですね。使い勝手はよくなっているのですけど、WiiTubeが正式版でワイドでは動画が上下切れるようになってしまい、まともに見えなくなってしまったため、めっきり使用頻度が落ちてしまいました。ちょうど同時期にニコニコ動画が流行りはじめ、WiiではFlash7ベースで、Flash8以降でないとニコニコ動画が見えなかったことも、使わなくなった一つの要因ですね。

インターネットチャンネルで使用のFlash脆弱性

そんなインターネットチャンネルも6月末で無料期間は終了、今は500ポイントでの有料配信となっているようです。これといったバージョンアップも行われていない状態ですが、ちょうど本日、Wiiで使っているFlashPlayerにも関係している脆弱性の問題が報告されました。

ITmedia エンタープライズ:Flashの脆弱性でWiiもフリーズ状態に
Windows、Mac、そしてWiiにも影響を与えるFlashの脆弱性 - 米Symantec | ネット | マイコミジャーナル

基本的にはFlashのエラーということでどのプラットホームにも影響するものなのですが、PC用のFlashプレーヤーはすでに7/10に最新版が公開されており、ここでの修正がこの脆弱性についてだった模様です。

Adobe - Security Advisories : Flash Player update available to address security vulnerabilities

Wii版のバージョンアップも早急に希望

ただ、Wiiのような組み込み機器の場合、PCほど手軽にバージョンアップ、というわけにはいきません。ハードウェアがPCのように汎用的なアーキテクチャではないですからね。WiiWii用にFlashプレーヤをチューニングする必要が出てくるわけです。一方で、その特殊なアーキテクチャな分、脆弱性があっても攻撃されにくいと言うこともありますけどね。

とはいえ、理論的にはセキュリティホールには間違いなく、現状はフリーズ程度しか危険性はないっぽいですけど、本当にこれを使ってWiiのパーソナルデータを盗まれたりする可能性はないという、確証あるアナウンスがされている訳でもありません。

いくらハードが特殊だからといって、脆弱性を残したまま放置というのはまずいですよね。「他にもっとひどい会社はある!」とか言ってもWiiユーザには関係のない話ですし、危険性はさっさと取り除いてもらわないと。ついでなので、インターネットチャンネルの改良なども併せて久しぶりにバージョンアップしていただきたいものですね。