WiiライクなPS3用ガンコン登場？！ 〜 ネット上では謎の記事大量消失も
次世代機で唯一標準でポインティング操作に対応しているWii。自分もネットでの好評を見てバイオハザード4を買い、Wiiリモコンを用いたダイレクトなシューティングの爽快感に、結構感動しながらプレイしているところです。
さて、Wiiだけが標準で備えるポインティング操作でしたが、この度北米で行われた「NAMCO BANDAI EDITORS DAY 2007」の中で、PS3向けタイムクライシス4と共に、PS3向けのガンコン、「GUNCON3」がバンダイナムコから発表されました。
Yahoo!ニュース - ＋D Games - 「タイムクライシス4」や「ソウルキャリバーIV」を初公開――「NAMCO BANDAI EDITORS DAY 2007」 （魚拓）
ただ、このガンコン3とタイムクライシス4について、なにやら不可解な現象が起きているようです。
一斉に大量に削除されたネット上の記事
このガンコン3についての情報は、「NAMCO BANDAI EDITORS DAY 2007」のレポートの一環として昨日の深夜にネットに公開されていました。しかし、今朝になって軒並み記事が削除、もしくは「タイムクライシス4」の記述が削除されてしまったのです。
一部残っているのはITmediaから配信されていたニュースサイトの転載だけ。これらも直に削除されてしまうかも知れません。以下、元となったITmediaの記事の今の記事内容を紹介します。
ITmedia +D Games：「ソウルキャリバーIV」を初公開――「NAMCO BANDAI EDITORS DAY 2007」
Yahooニュースの方の記事と比べると、タイムクライシス4とガンコン3の話が綺麗に削除されていますね。以下の記事なんかも、本当はタイムクライシスの記事があったんですが、今は削除されています。
"2007 NAMCO BANDAI EDITOR`S DAY"で『ソウルキャリバー レジェンズ』や『エースコンバット6』が初公開！ / ファミ通.com
NBGA、「EDITOR'S DAY」で今冬までの主力タイトルを一挙公開
ちなみに、ITmediaは開発者インタビューまであったのに、それまで消えています。その名残は以下のウェブ魚拓から知ることが出来ます。（残念ながら、自分は読むことができませんでした。）
(cache) ITmedia Keywords：「タイムクライシス」最新記事一覧
とりあえず、バンナムもこれだけ大々的に発表会を行い、ネットで記事になっているのですから、せめて記事削除の理由ぐらい各メディアに説明させてもいいんじゃないでしょうか？すでにいろいろな憶測が出てしまっていますしね。ファミ通の記事に発売前に訂正告知したカプコンの姿勢をみならって欲しいところです。
海外には残る「ガンコン3」〜各種写真も
しかし、日本では軒並み削除されてしまったガンコン3の記事ですが、海外ではまだ一部残っているところがあるようです。
Time Crisis 4 sur PlayStation 3 - JEUXFRANCE.COM
IGN: Time Crisis, GunCon Set for PS3
特に、上の記事の方はガンコン3の写真や、ファミ通のフラゲらしき記事まで掲載されており、ガンコン3の大まかな仕組みを理解することが出来ます。
まずガンコン3自体ですが、上記の画像を見ると銃の撃鉄のところにアナログスティックがあり、それ以外にも銃身の前にグリップがあり、そちらにもアナログスティックが付いているのが分かります。さらに、ファミ通の記事の方を見ると、銃身の横側にある2つの出っ張りもボタンっぽく見えますね。銃身側のグリップは前に二つボタンが付いており、この前のグリップだけ見ると、まんまWiiのヌンチャクですね。
ガンコン3のポインティング
一方、下記の写真を見るとそのポインティングの仕組みもうかがい知ることが出来ます。
というのもテレビ側に2つの赤外線LEDがのセンサが付いているからです。Wiiのセンサーバーと違い、固定の間隔の一体型ではなく、セパレート型で実際のテレビの端につけるタイプのようですが、基本的な仕組みはWiiリモコンと同様っぽいですね。おそらくガンコン3側にカメラが付いており、それでこの赤外線LEDの位置を感知、カメラ撮像の中でのこの2点の位置関係から、逆にガンコン3の向いている方向を特定する、というところでしょう。
ただ、Wiiのセンサーバーと違ってセパレートな分、メリットとデメリットがあると思われます。メリットとしては「TV画面の両端」を知ることができることでしょう。Wiiのセンサーバーだと、テレビ画面の幅を直接知る手段はありません。ゼルダトワプリではゲーム中の補正で間接的にテレビ画面の幅を知ることができましたけどね。ただ最初からセンサーが両端についていれば、左右幅が分かる分、狙った先とのズレも抑えることができるでしょう。
一方、デメリットとしては「センサーを見失う確率が増えること」でしょうか。Wiiではセンサーバーは比較的小さめなので、よほど近づかない限り、完全にリモコンからセンサーが写らなくなることはありませんでした。ただ、水平配置な分、上下方向はたまに見失いますけどね。ガンコンの場合、そのLEDの幅が広くなる分、大画面TVで近づいたときなど見失ってしまいそうな印象があります。まあ、その分広角なレンズをガンコン側につけているのかも知れませんけどね。あとLED間の幅が固定でない分、カメラに写ったLEDの2点の間隔からプレイヤーの絶対的な距離を感知するのも難しそうです。まあ、あんまり使い道はないかもしれませんが。
PS3「周辺機器」として普及はなるか
以上、Wiiリモコンと比較してその仕組みについて探ってみましたが、基本的な原理はそんなに変わらず、「Wiiリモコンにヌンチャクを一体にしたもの」という感じっぽいですね。まあ、もともとのWiiのポインティング自体が原理は非常にシンプルなものでしたからね。こうした似た仕組みのものが出てくるのもまああり得る話でしょう。
ただ、やはり決定的な違いは「標準コントローラ」であるか「周辺機器」であるかですかね。一応ガンコン3はタイムクライシス4に同梱な訳ですが、周辺機器ではなかなか他のゲームではガンコン3に対応したものは出てこないでしょう。それに、SCEによる純正品でもないわけですし。単体販売するにしても、ユーザーにとってその追加負担額をどう思うか。少しでも値段を安くするため、有線のみの仕様のようですが、これもワイヤレスなWiiと比べてマイナスなところでしょか。（まあ、Wiiはヌンチャクのひもがうざいというところもあるかもしれませんが。）
Wiiに比べて圧倒的に高いグラフィック能力ながら、振動機能ではXbox360に劣り、モーションセンシングでも片手で振り回せずストラップもない形状のためWiiに劣るPS3のコントローラ。果たしてこのGUNCON3で状況打破することができますか。少なくとも、高度なグラフィックでの直感的なポインティング操作の快適性について可能性を示してくれるできだといいですね。
