英SCE、公式マガジンでの残虐演出でクレーム→回収へ

久夛良木氏退陣の影響の覚めやらぬ中、またSCE陣営でトラブルが発生した模様です。

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どうやら、海外で絶大の支持を得ているPS2ゴッドオブウォーIIの宣伝パーティがイギリスで行われ、その中でヤギの死体を用いたグロい演出があったようです。しかも、イギリスのPS公式マガジンにその写真が無修正のまま掲載してしまったそうで、

海外のSCEは、以前にも茨の冠を使った演出で宗教団体からクレームをうけたり、白人が黒人を攻撃するようなPSP白発売向け宣伝でクレームを受けたり、町の落書きを装ってPSPの宣伝をして問題になったりと、数々の騒動を引き起こしています。今回もその一例と言う感じですかね。

自分は正直グロい表現がだめな人間なので、こうした演出自体がそもそも生理的に受け付けないですね。ゴッドオブウォー自体がこうしたグロい演出の多いゲームのようなので、そのゲームとしてはマッチしているのかもしれませんが、それでもやりすぎの感が否めません。しかも、それを修正なしに公式マガジンに載せて大量に発行してしまう神経もちょっと自分では信じられません。海外では比較的戦争ニュースなどでも死体がそのまま修正なしに報道されたりすることもありますけど、それでもそういうのが嫌いな人は嫌いだと思いますし。こうしたことをやれば、問題が起きそうだということは、ちょっと考えれば分かりそうなものなのですが、いったい海外の広報担当・責任者はどうなっているんでしょうねぇ。わざと騒動を起こすことで注目度を上げるという後方戦略もありますが、今回のはそうしたいい面での効果はないように感じます。

結局、ソニーがすでに謝罪を行い、公式マガジンは回収することになったようです。まあ、無駄に騒動を広げないためにも、適切な対処でしょう。ただ、できればまず企画が立ち上がった段階で社内チェックにより没にすべきだったんじゃないでしょうか?今回の件も、英国議員から「ソニー製品のボイコットが起こっても不思議じゃない」みたいなことを言われてしまっていますし、せっかくPS人気が世界的に高い英国なのに、もったいないことをしてしまっているように思います。

SCEは一度、内部のチェック機構、倫理規定、後方体制、他もろもろの見直しをした方がいいじゃないでしょうか?今回のような、いらぬ騒動を起こさないためにも。