悲惨な銃事件とゲームへの波及可能性について
イラク関連など、世界的に危険に満ちあふれている昨今ですが、奇しくも日米で同時期に、史上まれに見る悲惨な銃事件が起きてしまいました。
asahi.com:朝日新聞 長崎市長銃撃 - ニュース特集
asahi.com:朝日新聞 米乱射事件 - ニュース特集
日本の事件は選挙活動中に現職市長が射殺されるという、民主主義の根底を揺るがすような悲惨な事件、かたやアメリカでは、単独行動犯としては史上最悪の大量殺人事件。日本の場合はヤクザというある意味特殊な関係の人ですが、アメリカの方は合法的に普通に購入した銃が犯罪に使用され、銃規制の議論が嫌が応にも盛んになりそうな情勢です。朝日社説じゃ早速訴えてますし。
asahi.com:朝日新聞社説 4/18
この手の事件があると毎度やり玉に挙げられるのがテレビゲーム。特に、海外で流行っているGTAなどの犯罪ゲームや戦争物のFPSなどですね。今回はまだそういった議論は特に起こっていないようですが、加害者の部屋の中に1つでもこうしたゲームがあったら、またこの手のネタにされそうな気がしますね。なまじTVや映画でもこうした銃撃を日常的に流しているだけに、マスコミ側としてもゲームに矛先を向けるという意味合いもあるのかも知れませんね。
とはいえ、残虐ゲームが子どもや若者に与える影響としては、現状関係あるとも、関係ないとも分かっていません。ゲーマーからすれば「そんなの、事件を起こした奴が悪いだけ」と主張する人が多いでしょうが、ゲームをしない人からすれば、残虐な表現の多いゲームを見れば生理的嫌悪感を抱き、そこから発想が飛躍しても無理のないことです。自分自身残虐表現が苦手な方なので、この手のゲームへのイメージはあまりよくないですね。このあたりは、一度ゲーム脳がらみのエントリで語ったことがあります(参考エントリ)。
まあともかく、最近はDS・Wiiの影響でゲームに対する未知の恐怖はだいぶ和らぎ、比較的追い風が吹いているように思われます。そうしたゲームに対するポジティブなイメージが汚されることがないよう、ゲーム業界は社会への影響も考慮してうまく立ち回って頂きたいものです。