「ニュースチャンネル」開発スタッフインタビュー
投票チャンネルも増え、WiiTubeの稼働率も高いことからほぼ毎日起動しているWii。そうやって起動したついでに、ニュースチャンネルも結構頻繁に使うようになっています。WiiConnect24であらかじめニュース記事がダウンロードされているので、サクサク大量のニュースを見ることができるのがいい感じです。配信当時レビューしたエントリは以下の通り。
わぱのつれづれ日記 - 気軽に手早くニュースをチェック〜Wii「ニュースチャンネル」レビュー
そんなニュースチャンネルについて、15日に任天堂からメールが届きました。以前登録していたWiiのメーリングリスト(Wii.com JP - WiiやDSの最新情報配信について)からのメールです。メールに記載されていたのは、ニュースチャンネルの開発スタッフインタビュー記事の紹介でした。
Wii.com JP - 開発スタッフが語る『ニュースチャンネル』の話。
Wiiでは、発売前に非常に内容の充実インタビュー記事「社長が訊く Wii プロジェクト」が掲載されていました。岩田社長自らが社員にいろいろ訊いていくというなかなか斬新な形式で、風のように永田氏の優れた文章力とも併せて非常に読み応えのある内容になっていました。
今回のインタビュー記事も、岩田社長が訊いている訳ではないですが社員を中心とした対談形式になっています。以前岩田社長が「社員が話す機会を増やしたい」と言っていましたので、それの第2段階という感じでしょうかね?(もっとも、NOMやほぼ日などで前々から社員の発言は多かったですけど。)
インタビュー内容について
ニュースチャンネルは当初からよく「インターネットでニュース見ればいいじゃん」という指摘を受けていました。実際、現在はYahooニュースやGoogleニュースなど、様々なニュースポータルサイトがありますし、自分もよく利用しています。これらは複数の情報ソースの記事をジャンルごとに分けて素早く見ることができるので、非常に便利なんですよね。
このインタビューでも、そうした既存サービスとの差別化に苦労したことがうかがい知れます。やはり、作っている人でもこうした既存サービスを分かっているんですよね。インターネットチャンネルをかなり意識して、プレッシャーに感じながら制作していたことが見えてなかなか興味深いです。
こうした既存サービスに対する差別化として、「流し読み」と「地球儀連携」が大きいと答えてます。たしかに、これはグラフィックを手軽に扱えるゲーム機ならではの機能ですよね。ニュースは情報を見ると言うことが主目的である以上、過度な演出で見づらくなったり重くなったりするのは本末転倒な訳ですが、ニュースチャンネルは快適な操作性を維持したまま実現しており、うまい落としどころのように感じました。
ただ、苦言を言わせてもらえば、「流し読み」にソート機能や優先度機能などが無いのは不満なんですけどね。今の仕様では、必ず政治のニュースから流し読みが開始されます。しかも、結構だぶったような内容も出てくるんですよね。ジャンルを完全にランダムにする、各ジャンルの表示件数を設定、表示ジャンルの順番設定など、カスタマイズ要素をもっと用意してもらえないと、あまり使い勝手がよくないんですよね。このインタビュー記事ではいろいろ実際に使って確かめていたことが分かりますから、こうした使い勝手のところまで気づいてほしかったな、という印象があります。Wiiはバージョンアップもできるわけなので、できればバージョンアップで対応して欲しいところです。
そのほか、海外版のニュースチャンネルなどの話も初めて聞く話で面白いですね。文責の話とか、そうした文化の違いなどもふまえて開発しなきゃいけないというのは、国際展開が基本の昨今では重要なことなんでしょうね。他にも、地球儀の背景の星座がリアルな星の配置になっているというのもなかなか凝っていておもしろいなと思いました。全然気づかなかったので。