悪用される「ただしソースはソニー」

SIXAXISエミー賞受賞」でengadgetによりつけられた「ただしソースはソニー」というフレーズ(URL)。先日自分が触れた生産出荷の件(決算報告で晒された「生産出荷台数」の歪み)のように、PS関連ではとかくハッタリが多かったことがどんどんバラされているだけに、かなり多くの人に面白がって受け入れられているようです。

2chなどではこの台詞をもじったAA、画像などもいろいろ出ていましたが、とうとう以下のようなものまで出てきてしまいました。

「※ただしソースはソニー」ソース 発売中 - Engadget Japanese
「ただしソースはソニー」ソース 60GB:599円 20GB:ドンキ価格399円


これはひどい


たしかに、ネタとしては秀逸ですし、旬なタイミングではあるのですが、これでお金を取ってしまうのはいくらなんでもまずいでしょう。先日、自分はSCEAがやらかしたXbox360画像流用を批難しましたが(SCEAがXbox360の画像をPS3の画像としてロゴ付き掲載)、あっちは黒は黒でもまだミスの可能性が高いものでした。

しかし、これはいけません。完全に意図的にやっているものですし、しかも法律違反のオンパレード。

ざっと問題点を上げただけでこれだけあります。法律に詳しい人が見たらもっと詳細にコメントできるでしょうね。「ソ」の文字は「リ」と読めなくもないのでそうした言い訳をするかもしれませんが、それをのぞいても真っ黒です。それをここまで堂々と、しかもネットのネタで金儲けというのはかなりまずいですね。やっていることは「のまネコ」のときと対して変わらないわけですし、しかも、こっちは明らかに権利関係が真っ黒ですしね。「ネタとしておもしろいからOK」というのにも、限度はあるでしょう。こうしたネタで公然と店頭でお金を取ることは、さすがにまずすぎるのではないでしょうか。

アキバブログによればデザイン元は別なようで、三月兎は単に同人物を売っているのと同じ感覚なのかもしれませんが、基本的にファン作品の延長の同人と、誹謗中傷ネタを同列で扱うのは、ちょっと違うと思います。同人の盛り上がりはオリジナルの人気との相乗効果も生みますが、誹謗中傷ネタではそうした好循環が起こるとも思えませんので。

これだけ真っ黒だと、ソニーが訴えれば間違いなく勝てるでしょうが、それをやるとただでさえソニーバッシングがひどい現状では、「こんな細かいところで訴えやがって」と非難されるのは目に見えてます。ですので、おそらく訴えることはないでしょう。もし、そういったことも見越してやっているのだとしたら、ちょっとひどい話です。


ともかく、デザインやちりばめられた文句など、ネタ的にはクオリティが高く面白いのは確かですが、さすがに物事には限度というものがあります。皆さんにはあくまでネタとして楽しむレベルでとどめて頂きたいものですね。