出荷数と販売台数の開きの大きい北米PS3

日本では供給過多の状態が続いているPS3。しかし、海外では先に昨年末の時点で100万台出荷を達成したという報道がありました。

ソニー、昨年中に北米へ100万台のPS3を出荷 | IBTimes(アイビータイムズ) : 企業

これをうけて株価が上昇するなど、非常に好感を持たれたニュースだったわけですが、このほど昨年末の時点でのPS3の実売数についてのニュースが同じくIBTimesで報道されています。

調査会社のNPDグループが11日発表したデータによると、ソニーの米国内12月のプレイステーション3(PS3)の販売台数は49万700台だった。
同社の11月のPS3販売予想台数と合わせると、11月17日の米国での発売開始日から昨年末までに累計68万7,700台を売り上げたことになる。
ソニーPS3、12月の米国内売上げ49万700台 | IBTimes(アイビータイムズ) : 企業

これを見ると、12月の販売が50万台、11月が約2週間で20万台ということで、計70万台ぐらい売れている感じですね。とはいえ、出荷数が100万台(ただしソースはソニー)となると、1月初めの時点で30万台も売られていない状態だったことになります。先の出荷ニュースの記事では「生産出荷」の言葉は使われていないのですが、小売り側に30万台も在庫があると考えるよりは、やはり米国側の発表も生産出荷台数だった気もしますね。(ちなみに通常の出荷台数はは「メーカーから小売りや問屋に売った数」、生産出荷は「ソニーが生産して工場から移動した数」となっています。)まあ、本当に出荷してて、そのせいでだぶついているのかもしれませんが。

DSやWiiの場合、本体は出荷してすぐ売り切れてしまうので、出荷数≒販売台数となることも多いですが、実際はそうした製品の方が少ないのかもしれませんね。この間のSIXAXISエミー賞受賞発表(お詫び:「PS3のSIXAXISがエミー賞受賞」は嘘 - Engadget Japanese)のように、ソニーに限らず会社側が売り上げを自慢発表する際には、信頼できる第3者機関の情報を用いた発表以外は、あくまで参考程度に聞いておいた方がいい気もしますね。