初売りにおける次世代ゲーム機販売状況
昨年末はいよいよ次世代ゲーム機が出揃い、今のところWiiが抜けている感じがするわけですが、この年明けになってからもその勢いは継続しているようです。
仙台ヨドバシでの大量放出
まずは大手家電量販店。2chで話題になっているのですが、仙台のヨドバシカメラではなんと、1/2から3日連続でDSLite、Wii、PS3を1000台ずつ発売しているとのこと。
ヨドバシ販売告知チラシ
いったいどこに在庫があったんだ、という感じですね。年末分とは別に年始分を確保しておいたと言うことでしょうか。日本全国からしてもかなりの量のような気がします。
ちなみに、1/2の販売状況は、2chの情報によればWiiとDSは午前中で完売、PS3は完売せず、整理券の番号や売行きからの予測で200〜500台程度の販売とのことでした。やはり、PS3はソフトがほとんどそろっていない状態でこの値段と言うのがネックなんでしょうね。5万円じゃ、お年玉でも買えない位ですし。せっかく年末に発売し、供給が増えてきても、根本的に「ゲーム機」としての価格設定に間違えた感じです。AV機器、PCとしたら安いですけど、それらはゲーム機と違ってそこまで爆発的に売れるものじゃないですしね。あと2日でどういった販売状況になるか、興味深いです。とりあえず、仙台の方でDSLiteやWiiを欲しいと思っている方は、早朝より並ばれるとよいでしょう。
小売の状況
ゲームショップなどの小売でも、状況は似たよう感じみたいですね。
上記のゲームショップ関係のブログでは、Wiiなど任天堂関連は好調、PS3は1台も売れていないと述べています。
今日の営業 - ＴＶゲームと仮面ライダーを愛する広場 - 楽天ブログ（Blog）
たびたび引用させていただいている上記のブログでも、PS3は品あまり気味という感じですね。
そういう自分も、地元の近くのデパートに出かけたのですが、おもちゃ売り場にPS3がありました。非常に小さい売り場で、おそらくほんの数台（もしかしたら展示品のみ？）かもしれないのに、1/1に行ったときに置いてあり、翌日行ったときにも売れ残ってました。これを見て、ちょっと感じ入るものはありましたね。値段も59980円でしたし、60GBの値段も6万以下が標準になってきた感じもします。ちなみに、WiiやDSは当然の如く売り切れでした。
マニア需要の落ち着きを見せつつあるPS3、Wiiは今後のソフト展開が鍵
ネットでも、PS3の在庫があるところが増えています。そして、売行きとしても基本的には60GBが多い模様。5万円でも高いのに、さらに6万の高い方が売れるというのは、明らかにマニア需要ですよね。まあ、20GBの方には無線LANをあとから追加しにくいということや、PS3のゲームにHDDを利用するものが多いというのもあるとは思いますが。供給が増えているのはいいことなんでしょうけど、WiiやDSより明らかに売行きの勢いがないのに加えて売れ残ると言う状態は、やはり世間的には印象が悪く映ってしまうでしょう。
この年末年始を考えた場合、お金を出すのは親か、お年玉をもらった子供だけ。そうなると、5万もするゲーム機ではおそらく予算がなかなか着いてこないのでしょう。ゲームソフトも買わないといけませんしね。PS3はせっかく年末商戦に出しても、結局ゲーム機として売る以上、この5万と言う価格設定が間違っていたということなんでしょう。AV機器、PCとしては安く、ボーナスを狙っての売りはあるのでしょうが、ゲーム機とは売れる規模が違いますからね。ゲーム機の感覚で供給しては売りさばけず、AV機器の感じで供給していてはビジネス的に成り立たない、といった感じで、需要、供給とも非常にアンバランスな位置付けになってしまっている印象はあります。
一方、好調なWiiですが、年末年始は家族で遊ぶので、Wiiが強いのはある意味当たり前ともいえます。問題は需要が落ち込むこのあとですね。とりあえず、WiiSportsがキラーソフトとして非常に優秀なので、DSみたく旧作が引っ張るのかもしれませんが、正直1月、2月のWiiのソフトはかなり貧弱なラインナップです。DSがNintendogsが出るまでは結構停滞が続いたように、Wiiも4月ぐらいにはヘルスパックなど第二のキラーソフトを出してこないと、なかなかDSのように順調に軌道に乗る、とはまでは行かないようにも思います。なんと言っても、年末年始の主役はDSだったわけですし。
とりあえず、年末年始の序盤戦、DS圧勝の中、次世代機ではWiiが勝利した形です。このあと各陣営どれだけソフトをそろえられるか、消費者の関心をひきつけられるかの勝負となってくるでしょうね。特に、PS3は早期に何らかの手を打つ必要があるでしょうね。Wiiもまだまだ課題はいろいろありますので、任天堂の戦略に注目です。
